新*今日の漢字* 「鏡」
今日は娘が仕事なので、外孫を預かっていましたが、
娘が帰宅したのでちょっとホッとしました。
では・・・
新*今日の漢字*
「鏡」 音読み キョウ 訓読み かがみ
画数 19画 部首 金
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は鏡(旁の上部の点が横長の線)に作り、音符は竟(きょう)。
「かがみ」をいう。
かがみは古くは水鏡(みずかがみ(器に水を入れ、その水面に顔や姿をうつして見るかが
み)を使ったので鑑といった。
監が鑑のもとの字である。
銅で作った鏡面のもっとも古いものは三千三百年余り前の殷(いん)代の婦好墓から出土
しており、青銅器時代に入るとともに青銅などの金属で作った鏡が登場し、次第に精巧で
美しいものが作られるようになった。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は竟(きょう)。
古くは水鑑を用いたので、鑑にもかがみの意がある。鏡面の最も古いものは、既出土のも
のに彩陶文化の斉家(せいか)期のものが二面、殷(いん)の安陽期のものが五面あり、
西周期と考えられるものが九面あり、鑑は青銅器文化とともに古いものであることが
知られる。
ただ時期の甚だ降りものには、凹面で鏡の用に適しないものがあり、それはあるいは陽燧
(ようすい)であったかもしれない。
陽燧は光の反射によって日光を一ヵ所に集中し、燧(ひ)をとるためにものであった。
鏡として時期の最も確実なものは、近年殷墟(いんきょ)の婦好(ふこう)墓から出土
した四面の銅鏡をあげうる。
これは従来、最も確実なものとされていた上村(じょうそん)嶺虢(れいかく)国墓出土
の三面の銅鏡よりも、遡(さかのぼ)ること五百年の時期のものである。
・・・中略(種々の鏡の説明(日光鏡・漢鏡・尺二寸の金錯(きんさく)鏡(きょ
う)・大銅方鏡)
鏡の精妙なるものには破邪の力があるとされ、古小説には多く竟の字を用いるが、
鋳作のため字形を簡略にしたと思われる。
[説文]十四上 に「景なり」とは光、段玉裁の注に「金の光有りて物を照らすべき物、之
を鏡と謂ふ」とあり、照明するものの意で畳韻の訓・鑑・鏡は双声の字ある。
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「鏡」は「もと水鑑(みずかがみ)を用いたので鑑」もありのですね。
銅で作られたものとしては三千三百年ぐらい前の殷の時代のものがあるのですね。
そして、鏡は姿をうつすだけでなく、精妙なるものには破邪の力があると思われていたようですね。
さて今日の一枚は・・・
我が家の男性陣ご用達の赤玉のパッケージが新しくなりました。
置き薬の胃腸薬の定番「赤玉」です。
モダンなデザインになりました。
おそらく息子はこれが無いと仕事に支障がでるかもしれません。
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