新*今日の漢字* 「訓」
今日は実家へ行ってこようと思います。
では・・・
新*今日の漢字*
「訓」 音読み クン 訓読み ---
画数 10画 部首 言
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は川(せん)。
古くは訓は順と通用していることが多く、順も音符は川(せん)。
古代中国では、土地の祭祀(さいし(祭り))のとき、いろいろお祓(はら)いのことば
を述べて土地の霊を安らかにすることが行われた。
言霊(ことだま(言葉に宿る信じられた不思議なはたらき。発せられたことばの内容どお
りのことが実現する霊の力があると信じられた))で土地の霊を安らかにすることができ
ると考えられた。
土地の祭祀のとき、神に唱えることばを訓といった。
のち訓は「おしえる、みちびく、いましめ」の意味となり、さらに「よむ、よみとく」の
意味となる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は川(せん)。
[説文]に収める川声六文の中、この字のみがこの声であるのは、あるいは音声の類似による
ものであろう。
[説文]三上 に「説き敎ふるなり」とあり、訓育・訓化のように用いる。
訓は順と声義の関係があるらしく、[詩、周頌(しゅうしょう)、烈文(てつぶん)]「四方
、其れ之(これ)に訓(したが)ふ」を[左伝、哀(あい)二十六年]に引いて「之(こ
れ)順(したが)ふ」に作り、また[書、洪範(こうはん)]「是れ訓(したが)ふ」を[史
記、宋世家]に「是れ順ふ」に作るなど、通用の例が多い。
[周礼(しゅうらい)、地官]に[土訓(どくん)][誦訓(しょうくん)]の職があり、地事を
詔(たす)けて辟忌(へきき)を誥(つ)げることを掌(つかさど)る。
地俗に関する語を誦して、地霊を安んずる呪儀(じゅぎ)を掌るものであろう。
わが国の古代歌謡にみえる序詞や枕詞(まくらことば)は、そのような呪詞の遺存するも
のであり、[万葉集]の叙景歌とされるものにも、その地の霊に対する献詠の詩が多い。
訓と通用する順もまた金文の字形は渉と頁(けつ)とに従い、もと河水に対する呪儀を
意味する字であった。
それにより教訓・説教の意となり、また訓詁(くんこ)の意となる。
古字古言を今字今言をもって解するを訓詁・訓故という。
[漢書(かんじょ)、劉歆(りゅうきん)伝]「初め左氏傳に古字古言多し、學者訓故を傳ふ
るのみ」とみえているものがそれである。
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「訓」はもと「土地の祭祀のとき、神に唱えることば」だったようですね。
のち「おしえる、みちびく、いましめ」の意味となり、さらに「よむ、よみとく」の意味となったの
ですね。
そして、「順」の字と通用されていたようですね。
さて今日の一枚は・・・
先日の風の強い日に窓越しにふと空を見上げると・・・
2羽の鳥が羽ばたくわけでもなく円を描いて滑空していました。
「あらまぁ、猛禽類?」とおもむろに立ちあがり、スマホを探し撮りましたが・・・
鳥たちはどんどん遠ざかり・・・
空だけが写りました。
かろうじて画面を田の字に分けると右上の中央よりの小さな点がその鳥です。
ネットで調べたところ、生田緑地上空付近で見かけられている・・・
猛禽類の「オオタカ」ではないかと思います。
「オオタカ」がいるなんて、なんか、ちょっと感激です。
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