新*今日の漢字* 「材」
時折小雨が降る、変な天気です。
では・・・
新*今日の漢字*
「材」 音読み ザイ 訓読み ---
画数 7画 部首 木
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は才(さい)。
才は存在するものを聖化するために標木(目印(めじるし)の木)として樹(た)てた木
の上部に口(さい(神への祈りの文である祝詞を入れる器の形))をつけ、聖化したこと
を示す。
それで才は聖化されたものをいい、はじめから存在するものや才能の働きをいう。
材は才と通じて、「もちまえ、本来のもの、はたらき」の意味に用い、才能(さいのう
(生まれつきの頭の働きと能力))・才幹(さいかん(才能))・材力(さいりょく
(知恵の働き))のようにいう。
その意味を限定するために木を加えて、「ざいもく、あらき(荒木、加工していない材
木)」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は才(さい)。
才は神聖を示す ぼう(木+旁)示(じ)の木で、存在するものを意味する。
材は木材のほかに、存在するものの材質をいう。
[説文]六上 に「木の梃(てい)なり」とは製材したものをいう。
[史記、貨殖伝]に「山居千章の材」とあり、章とはわが国で石(こく)というのと同じく、
千石の材をいう。
材質・材料の意に用いるときは才。
材は限定符として木を加えたものであるが、材性・材幹・材能・材力など、なお才の声義
による用法である。
文献には才・材を通用する例が多い。
白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「材」に含まれる「才」は「はじめから存在するものや才能の働き」をいうのですね。
そして限定符の木を加えたものが「材」なのですね。
しかし、せっかく限定符の木をつけたのに、「才」の声義の用法に使われることも多いようですね。
さて今日の一枚は・・・
先日の一枚ですが・・・
暗くなるとポチポチついている灯りが美しさを増します。
これはまだ、夜のきらびやかな装いになっていませんね。
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