新*今日の漢字* 「臣」
今日は上の孫の歯医者さんへの送り迎えがあったので、ジムはお休みです。
では・・・
新*今日の漢字*
「臣」 音読み シン ジン 訓読み ---
画数 7画 部首 臣(しん)
では常用字解で調べてみましょう。
象形 上方を見ている眼の形。
大きな瞳(ひとみ)を示している。
殷(いん)王朝では王子の子を小臣といい、神事につかえるべき者とされた。
神につかえる者には眼睛(がんせい(瞳のところ))をことさら傷つける者が
あり、けん(臣+又)は臣(大きな瞳)に又(ゆう(手の形))を入れて眼睛を
傷つけ、視力を失わせることをいう。
そのようにして視力を失った͡瞽者(こしゃ(盲目の人))が神につかえる臣と
された。
神につかえる者の意味から、のちに君につかえる「おみ、けらい」の意味とな
り、さらに他につかえる者すべてをいうようになり、「つかえる」の意味に用
いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 上方を見ている目の形。
目の大きな瞳(ひとみ)を示す字形である。
[説文]三下 に「牽(ひ)かるるなり」と、臣・牽の畳韻をもって解するが、臣に
牽の義はない。
字形について「君に事(つか)ふる者なり、屈服する形に象(かたど)る」(段
注本)とするが、卜文・金文の字形は明らかに目をあげてみる形で、望の初文は
その形に従うている。
卜辞にみえる小臣は、王族出自の身分称号で、おそらく神事など聖職に従うもの
と思われる。
臣はもと神につかえる者とされたのであろう。
しかし神につかえる者には、また異族犠牲や異常者などもあり、臣はのちそのよ
うな臣僕の徒をよぶようになった。
金文にはそれらを賜与する例が多く、[令き(皀+殳)]「令(人名)に貝十朋
(ぼう)・臣十家・鬲(れき)百人~を商(賞)す」、[令鼎(れいてい)]「余
(われ)は其れ女(なんぢ)に臣十家を舎(あた)へん」など臣を家をもって数
え、[えい(上に火火+下に乂)き(皀+殳)]に「臣三品を賜ふ」とは、「その出
自の種族をもって数える者である。
虜囚を臣僕としたものであろう。
臣はもと神の常隷として、神に捧げられたものを意味し、小臣はその聖職の長で
ある。
湯(とう)をたすけた伊尹(いいん)は金文の[叔夷鎛(しゅくいはく)]をはじ
め文献では・・・中略(小臣・臣工の例)・・・
神殿経済が次第に王室経済に摂容されてゆくとともに、王臣という関係に移った
ものであろう。
[えい(上に火火+下に乂)き(皀+殳)]に「朕(なが)く天子に臣(つか)へ
ん」、・・・中略・・・
臣の字形は望・監・臨などの字形の内に含まれており、望は望祭で天意を望み見
ること、監は水盤に自分を映している形、臨は天上より神が下方を臨み見ること
を示す。
また けん(臣+又)はその眼睛を手(又(ゆう))で傷つける字、そのように
して視力を失った人を賢といい、賢とはもと盲目にして神につかえるものであっ
た。
神聖の徒は、多くこの臣の身分のものから出ている。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「臣」は「大きな瞳」を表していたのですね。
そしてもとは「瞳に傷をつけて神につかえる王族の人」を言ったようですね。
そして神殿経済が王室経済へと移っていき、天子につかえる臣下となったようですね。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
PCの具合なのか、相性が悪いのか書き込みの画面に今まで使用していた水平線や写真の映像
が表示されません。
お見苦しいことがあるかと思いますが、私の技量では修復できませんのでお許しください。
さて今日の一枚は・・・
先週の土曜日に行われた川崎市と世田谷の花火大会の花火です。
自宅のバルコニーから撮影しました。
0コメント