新*今日の漢字* 「折」
今日は国立博物館で仏像を!などと思っていましたが・・・
バタバタとしていて、断念しました。
では・・・
新*今日の漢字*
「折」 音読み セツ 訓読み お(る れる) おり
画数 7画 部首 てへん
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字はせつ(左側に艸の片側を縦に重ねる+斤)に作り、二つのてつ(艸
の右側)と斤(きん)とを組み合わせた形。
てつ(艸の右側)は草木の芽が出た形。
草木を斤(おの)で切ることを折といい、「たつ、おる」の意味となる。
草木を斤で切断することや矢を折ることは誓うときの所作(しょさ(しぐさ))
であったので、神に誓うことばを述べて誓うことを誓といい、矢(ちか)うと
よむ。
国語では「おり」とよみ、菓子折(かしおり)、時折(ときおり)、折(おり)
に触れてのようにいう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 初形は せつ(左側に艸の片側を縦に重ねる+斤)に作り、両てつ(艸の右側)
と斤に従う。
てつ(艸の右側)は草木の芽が出た形。
草木を斤(おの)で切断する意。
[説文]一下 に「斷つなり、斤もて艸(くさ)を斷つに從ふ」とあり、金文の字形
はまさにその形に作る。
[六書疏証(りくしょそしょう)]に両てつ(艸の右側)の形でないとするのは、
金文の字形をみないからであり、金文に多く見える「折首執訊(しつじん)」の
折にその字がある。
また[かん(シ+亘)子孟姜壺(しもうきょうこ)]に「大無(だいぶ)し(亂の右
側+司)折(せい)」という神名がみえるが、それは「大巫(たいふ)司誓」と
いう神で、誓の字は折に従う。
[説文]に録する籀文(ちゅうぶん)の字形が、それに近い。
誓うときの形式に、木の枝を折るようなことが行われたのかもしれない。
折るという行為に特別の意味があるとされていたのであろう。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「折」は「草木を斤(おの)で切る」ことを表した字だったようですね。
そして、折るという動作は誓うときの所作だったのですね。
確かに、誓うという字は「折と言の組み合わせ」ですね。
さて今日の一枚は・・・
このところの真似っこつながりです。
鳥の落とし物から発芽した「たぶん万両」に「あら?つぼみが付いた?」と思って写真を
撮りましたが・・・
どうやらそばに植えてあったムラサキシキブの実が挟まっていただけでした。
残念!
でも、枝分かれが始まっているようですね。
0コメント