新＊今日の漢字＊　「争」

今日は月末なので自治会の配布物をセットしようかと思います。

今回は配布物が少なそうなので、ちょっとホッとしています。

では・・・

新＊今日の漢字＊

「争」　音読み　　ソウ　　　　訓読み　　あらそ（う）

　　　　画数　　　６画　　　　部首　　丿（のような形）（はねぼう）

では常用字解で調べてみましょう。

　　会意　もとの字は爭に作り、棒状のものを上下より手に取る形。

　　　　　棒状のものを両端から引きあって相争う形で、「あらそう」の意味となる。

　　　　　靜（静）の字にも爭（争）の形が含まれているが、この場合の爭は力（耒の形）

　　　　　を上下から持つ形であるから、字形は同じであるが、もとの字の構造は異なる。

　　　　　浄（淨）の場合の争（爭）は静の字の要素の争である。

（白川静　常用字解　平凡社）より

次に字統を調べてみました。

　　会意　旧字は爭に作り、杖形のものを両端より相引いて争う形。

　　　　　爪（そう）と又（ゆう）は手の形。

　　　　　[説文]四下　に「ひくなり」とし、字形をひょう（受の冖無し（両手））と　えい

　　　　　（后の一と口なしの形）とに従うものとするが、両手の中間にあるものは杖と

　　　　　みてよい。

　　　　　これを引き争うことから、争闘・争論・争議などの意となる。

　　　　　古い字形がなく確かめがたいところがあるが、静（靜）の従うところと異なり、

　　　　　静字のしたがうところは耒（力）を上下から持つ形である。

　　　　　文字としての字形は同じであるが、もと字の構造の異なるものである。

（白川静　新訂　字統（普及版）　平凡社）より

「争」という字は「棒状のものを両端から引きあう形」で「あらそう」を表していたよう

ですね。

同じ「争」の字形を含む「静」の場合は「耒を上下から持つ形」で今の字形は同じですが、

もとの字の構造は違っていたようですね。

さて今日の一枚は・・・

昨年植えた菊の花が咲き始めました。

周りの花びらが筒状になっているタイプですね。