新*今日の漢字* 「票」
今日は木曜日なので、外孫を預かりました。
パパさんが飲み会だそうなので、夕食をしてから送っていき・・・
PCタイムはこんな時間になりました。
では・・・
新*今日の漢字*
「票」 音読み ヒョウ 訓読み ---
画数 11画 部首 示
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は ひょう(上に興の同→囟・ハ無し、下に火)に作り、囟(し)と臼
(きょく)と火とを組み合わせた形。
囟は人の頭部の形、臼は左右の手を合わせた形。
ひょう(上に興の同→囟・ハ無し、下に火)は死者の頭部や死体を両手に持って
焼く形で、その火の勢いによって屍(しかばね)が浮き上がることをいい、「と
ぶ、かるくあがる、ゆれうごく、はやい」の意味となる。
票軽(すばしこいこと)・票然(軽く上がる様子)のようにいう。
票にさらに火をそえた熛(ひょう(ほのお))は屍を焼く強い日の勢いをいう。
音符が票の僄(ひょう(かるい、すばやい))・嫖(ひょう(すばやい))・慓
(ひょう(すばやい))・飄(ひょう(つむじかぜ))などには、はやい、すば
やいの意味がある。
のち票子(紙幣。手紙)・伝票(でんぴょう(金の出し入れや物品の授受などを
記録する紙片))・投票(選挙・採決のとき、候補者名や賛成・反対の表示を
書いた紙を箱の中に入れること)のように、「ふだ、かみきれ」の意味に用い
る。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 正字は ひょう(上から票の上部+一+火)。
その初文は ひょう(上に興の同→囟・ハ無し、下に火)に作り、囟(し)と臼
(きょく)と火とに従う。
囟は人の頭部の形。
屍(しかばね)を両手(臼)でもって火に投じて焚(や)く形で、その火勢で屍
が浮き上がることをいう。
[説文]十上 に「火飛ぶなり」と訓して会意とし、上部の形は「せん(僊-イ)と
同意なり」とする。
せん(僊-イ)三上は「高きに升(のぼ)るなり」、すなわち登僊(とうせん)の
字であるが、囟と せん(僊-イ)との関係を説くところがない。
せん(僊-イ)とは死者を一時殯屋(ひんおく)に遷して、その風化するを待つ
意。
票は焚屍(ふんし)の象であるから、屍体の処理の方法は異なるが、囟が死者の
頭部であることは、両者に共通する。
古くは焚屍のことも行われていて、その火勢のさかんなことを票といい、軽摽
(けいひょう)・摽挙(軽く挙がる)の義も生じた。
一般には埋葬で、焚屍のことは異常のことである。
その熛疾(ひょうしつ(さかんな勢い))の意より、漢(かん)では武官を票騎
といい、霍去病(かくきょへい)は票騎将軍として、その威権は一世を傾けた。
字は嫖(ひょう)に作る。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「票」に「示」があるので、神様に関係があるのかと思ったのですが・・・
なんともとの字は「示」ではなく「火」だったのですね。
そして「屍を両手でもって火に投じて焚く形で、その火勢で屍が浮き上がる」形だったの
ですね。
もとの意味としては「とぶ、かるくあがる、ゆれうごく、はやい」だったようですね。
のちに今の「伝票」や「投票」のような意味に使われるようになったのですね。
今の形しか知らなければ、たどり着けないもとの意味もあるのですね。
さて今日の一枚は・・・
久々の朝の空模様です。
明けきらな空模様の下に明かりのついた家々が見えますね。
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