新*今日の漢字* 「無」
今日は部分日食だそうですが・・・
うっすら曇っているようですし・・・
見る道具も持っていません。
若いころの興味津々な気持ちを持たなくては!とちょっと思いました。
では・・・
新*今日の漢字*
「無」 音読み ム ブ 訓読み な(い)
画数 12画 部首 灬(れっか、れんが)
では常用字解で調べてみましょう。
仮借 もとの字は象形の字で、舞う人の形。
舞のもとの字である。
衣の袖(そで)に飾りをつけ、袖をひるがえして舞う人の姿である。
甲骨文では無雩(ぶう)ぶうという雨乞いの祭りの字に使用する。
有無(うむ)の「ない、なし」の意味に用いるのは、その音を借りる仮借(か
しゃ)の用法である。
無がもっぱら「ない、なし」の意味に用いられるようなって、無に舛(せん
(左右の足が外に向かって開く形で、舞うときの足の形))を組み合わせた舞が
「まう、まい」の意味に使われる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
仮借 もと象形の字で、舞う人の形。
舞の初文である。
のち無に両足を外に向かって開く形である舛(せん)をつけた舞が舞楽の字とな
り、無は専ら有無(うむ)の無の意、否定形に用いる。
その意に用いるのは仮借(かしゃ)。
[説文]六上 に「豐かなり」と訓し、字を林に従う形とするが、、それは篆文(て
んぶん)の誤った字形による解釈で、かつ[爾雅(じが)、釈詁(しゃくこ)]に
「蕪(ぶ)は豐かなり」とある蕪の字の訓である。
字は巫(ふ)が袖をひるがえして舞う形で、もと雨乞いをする舞雩(ぶう)と
いう字であった。
[説文]にまた「或いは説(い)ふ、規模の字なり。大册に從ふは、數の積なり。
林なる者は木の多きなり」という。
上部を大册の形、下部を林に従う形とし、規模の模にして多数の意とするが、卜
文・金文の字形は極めて簡明に、袖に呪飾(じゅしょく)をつけて舞う人の形で
あることを示す。
卜辞には雨乞いのとき無雩することを卜し、字はときに雨に従う形に作ることが
ある。
無は亡・蔑(べつ)・毋(ぶ)と声近く通用するが、声の仮借によるものであっ
て無の字には本来有無の無の義はない。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「無」は本来「袖に飾りをつけ、袖をひるがえして舞う人の姿」で「雨乞いの無雩」という
字だったようですね。
音を借りて、有無の「無」に使われるようになって、無の字に舛(舞う人の足の形)をつけ
て、「舞」の字が作られたのですね。
さて今日の一枚は・・・
昨日初めに撮った末っ子猫のいちごの寝姿です。
シャッター音で気づいたのか、昨日の写真の毛づくろいへと移っていきました。
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