新*今日の漢字* 「民」
年末の29日以来の「普通ごみ」の日でした。
生ごみ系が溜まっていたので、やっとすっきりした気がします。
では・・・
新*今日の漢字*
「民」 音読み ミン 訓読み たみ
画数 5画 部首 氏
では常用字解で調べてみましょう。
象形 目を刺している形。
金文の字形は眼睛(がんせい(ひとみ))を突き刺している形で、視力を失わせ
ることをいう。
視力を失った人を民といい、神への奉仕者とされた。
臣も視力を失た奉仕者であり、合わせて臣民(君主に従属するものとしての人
民)という。
民は神に仕えるものの意味であったが、のち「たみ・ひと」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 目を刺している形。
一眼を刺してその視力を害し、視力を失わせることをいう。
[説文]十二下 に古文一字を録し、「衆萌(しゅうほう)なり。古文の象に從ふ」
とするが、古文の字形は何を意味するものか、その意象を知りがたい。
[魏石経(ぎせきけい)]にもその字形がある。
[段注]に、「古文の民は、蓋(けだ)し萌生はん(每+糸)廡ぶの形に象(かた
ど)るならん」と草の茂形であるとするが、字形は全く類しない。
金文の字形によって考えると、字は明らかに眼睛(がんせい)を刺割する形であ
る。
郭沫若(かくまつじゃく)は萌(ほう)・盲(もう)・民(みん)の声が近く、
その義が相通ずることを論じ、民は眼睛を失って盲目となった奴隷であり。この
字形は古代奴隷制の一証をなしうるという。
古代には異族の俘虜(ふりょ)などが奴隷化されることが多いが、それは神の
徒隷臣僕として、神にささげられっるもので、そのとき傷害を加えることがあっ
た。
のちその語義が拡大されて、新しく服属した民一般をも、民といった。
・・・中略(金文などの例)・・・
民の起源は、もと神につかえるものとして、その目を突き刺して視力を失たもの
である。
楽人などもみな瞽師(こし)であった。
[詩、大雅、仮楽(からく)]に「民に宜しく、人に宜し」と民・ひとを並称してお
り、卜辞・金文に人というものも、異種族のものをよぶことが多く、民・人は
もとみな本族以外のものをいう語であった。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「民」は「目を突き刺している形」だったのですね。
視力を失わせることによって神への奉仕者としていたようですね。
卜辞・金文の時代には人も異種族のものをよんでいたようで、民・人はもとはみな異種族の
ものをいう語だったのですね。
私的には「民」って「氏」似ているな~と思いながら書き始めましたが・・・
調べてみたら「目を刺している形」には驚きました。
調べてみると、いつも驚きにあふれている漢字の世界。
今年もゆっくりですが、調べていこうと思います。
さて今日の一枚は・・・
写真のストックがなかったので、困ったときの猫頼み!
と寝ている末っ子猫のいちごの写真を撮っていたら目が覚めて毛づくろいを始めました。
ん?!動物病院で保護されていた時代の首輪が付いている!
らせん状の首輪で良く伸びるので大丈夫だそうですが・・・
大きないちごにはちょっときつそうな気がします。
上の孫につけられたものと思われます。
ちなみに、いちごはこの首輪が好きらしく・・・
この首輪を外して置いておくと、クンクンと匂いをかいだり、じゃれたりするそうです。
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