新*今日の漢字* 「労」
今日も病院の許可を得てママさんは朝早く面会へ出かけました。
そして私はママさんの代わりに上の孫の小学校の行事「ふれあい音楽会」へ行きます。
では・・・
新*今日の漢字*
「労」 音読み ロウ 訓読み ---
画数 7画 部首 力
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は勞に作り、えい(勞の力なし(もとの字形は 上部火+火 下部
(爻の下部))と力とを組み合わせた形。
えい(上部火+火 下部(爻の下部))は庭りょう(火+尞(にわび))、篝火
(かがりび)の形。
力は耒(すき)の形。
えい(上部火+火 下部(爻の下部))は聖火であり、その神聖な火で耒を祓
(はら)い清める儀礼を勞という。
農耕の初めと終わりに農具を祓い清める儀礼があり、その儀礼を行うことによっ
て穀物への虫の害を防ぎ、穀物の豊作をえることができると考えられていたので
ある。
青色の絵の具で耒を清めることを靜(静)という。
金文に ろう(上部火+火 下部衣)に作る字があり、聖火で衣を祓い清める儀
礼をいうものとみられる。
労は神が「ねぎらう、たすける、いたわる」というのがもとの意味であり、のち
転じて勤労(仕事につとめること)のように「つとめる、はたらく」の意味とな
り、つとめることから、「つかれる、くるしむ」の意味となる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は勞に作り、えい(上部火+火 下部(爻の下部))と力とに従う。
えい(上部火+火 下部(爻の下部))は庭りよう(火+尞)、篝火の形。
力は耒(すき)の形。
えい(上部火+火 下部(爻の下部))は聖火であり、その神聖な火で耒を祓
(はら)い清める儀礼を示すものが勞である。
農耕のはじめと終わりに、農具を清める儀礼が行われる。
害虫を避けるための義例である。
日をめぐらしてこれを祓うものは労、丹青のいろをもって清めることを靜(静)
という。
[説文]十三下 に「劇(はげ)しきなり。力と熒(けい)の省とに從ふ。熒火、
冖(べき)を燒く。力を用ふる者は勞す」というが、会意とする理由が明らかで
はない。
また重文一字を録し、その自は ろう(勞の力→悉)に作る。
近出の金文[中山王方鼎(ちゅうざんおうほうてい)]に、ここに従う形の字があっ
て、それに近い。
斉器の[叔夷鎛(しゅくいはく)]には ろう(上部火+火 下部衣)に作る字が
あって、「其の政事に菫ろう(上部火+火 下部衣)す」という。
勤労の意であると思われ、ろう(上部火+火 下部衣)とは聖火をもって衣を清
め祓(はら)う儀礼とみられる。
衣は人の生死に関する重要な儀礼において、受霊のための器という意味に用いら
れることが多い。
ろう(上部火+火 下部衣)もそのような魂振(たまふ)り的な意味をもつ儀礼
に関する字である。
それで労も「労賜」「労来(賚(らい))」のように、神の恩寵(おんちょう)
を受ける意に用いるのが原義。
・・・中略(文献例)・・・
のち転じてひろく事功・勤労の意となり、労役・労苦・労悴(ろうすい)の意と
なる。
[論語、公冶長(こうやちょう)]に、顔回(がんかい)の願うところは、人に
「勞を施さ」ないこと、人を使わぬことであった。
勤労の字には、農耕に関するものが多い。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「労」はもと「神聖な火で耒を祓(はら)い清める儀礼」のことだったようですね。
そして労は神が「ねぎらう、たすける、いたわる」というのがもとの意味だったのですね。
のちに転じて勤労(仕事につとめること)のように「つとめる、はたらく」の意味となり、
つとめることから、「つかれる、くるしむ」の意味に用いられるようになったのですね。
さて今日の一枚は・・・
弟の入院で寂しい思いをしている上の孫のためにいちごを買ってきました。
昨夜はママさんの帰りが10時過ぎるということで、一人でお風呂を沸かし、一人で入り、
一人で寝ることになってしまいました。
「先に寝てね」という言葉を伝えると小さな声で「えっ・・・」と言ったので・・・
末っ子猫の「いちごを派遣します」と付け加えると・・・
「じゃあ、イーブイフレンドたちと一緒に寝よう!」と新しい作戦を考えてくれました。
10時少し前にセーラー服のような衿をつけたいちごが1階に戻ってきました。
きっと上の孫を寝かしつけて降りてきたのでしょうね。
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