新*今日の漢字* 「桜」
今日は私の住んでいる川崎でも雪が降る予報になっています。
朝起きるとすでに小雪がぱらついたのか車のワイパーの収納付近に雪が積もっていました。
でも今日の漢字は春を予感させる桜ですね。
では・・・
新*今日の漢字*
「桜」 音読み オウ 訓読み さくら
画数 10画 部首 木
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は櫻に作り、音符は嬰(えい)。
嬰に鸚(おう(おうむ))の音がある。
鳥のおうむは鸚鵡(おうむ)とかく。
桜は中国では桜桃(おうとう(ゆすらうめ))をいう語であった。
わが国では「さくら」をいい、桜の花は古くから和歌などにとりあげられて鑑賞
され、現在日本の国花である。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 旧字は櫻に作り、嬰(えい)声。
[説文新附]六上 に「果なり」とあり、果樹のゆすらうめをいう。
また含桃(がんとう)・桜桃(おうとう)、わが国では毛桜桃(けおうとう)と
いうもので、わが国ではさくらの字とする。
[倭名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)]に左久良(さくら)と訓している。
桜桃は古くから果樹として珍重され、[礼記(らいき)、月令]に、仲夏の月に天子
が含桃を寝廟(しんびょう)に薦める礼がしるされている。
櫻という字は字書では[玉篇]にはじめてみえ、「含桃なり」とする。
中国の詩文にみえる桜花・桜樹はすべてこのゆすらうめのことで、わが国には江
戸初期に渡来し、庭園などに植樹された。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「桜」はもとの中国では「ゆすらうめ」のことなのですね。
でも日本ではいわゆる「さくら」をいいますね。
そして、本家本元の「ゆすらうめ」は江戸初期まで日本には無かったのですね。
「ゆすらうめ」気になりますね。
さて今日の一枚は・・・
気になった「ゆすらうめ」の画像をお借りしてきました。
花と実が映っているのを選んでみましたが、小さかったので画像が荒いです。
そして、なぜ「ゆすらうめ」を「櫻」というのかというと・・・
「嬰」は貝の首飾りで、生まれた女の子の呪具として与えるのでこの字が作られたそうで
す。
そして、「ユスラウメの実が実っている様子を首飾りを付けた女性に見立てて出来た字」が
櫻だそうです。
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