新*今日の漢字* 「往」
今日は金曜日なので、主人も卓球へ行きました。
私ももう少ししたら、バレンタインも近いので最寄り駅まで行こうかな~と思っています。
ではその前に・・・
新*今日の漢字*
「往」 音読み オウ 訓読み ---
画数 8画 部首 彳(ぎょうにんべん)
では常用字解で調べてみましょう。
形声 古い字形は おう(彺の王の上に山)に作り、音符は おう(上下に山+王)。
おう(上下に山+王の縦画が山の中央の縦画とつながっている)が往のもとの
字であった。
おう(上下に山+王の縦画が山の中央の縦画とつながっている)は王(王位の象
徴である儀礼用の道具としての鉞(まさかりの頭部の形))の上に之(し(足あ
との形で、行くの意味))をそえた形。
王の命令で旅に出るときには、王位の象徴である神聖な鉞の上に足を乗せる儀礼
をし、鉞の霊の力、威力を身に移して出発した。
それで おう(上下に山+王の縦画が山の中央の縦画とつながっている)に「ゆ
く」の意味がある。
のち歩くの意味をもつ彳(てき)を合わせて往となり、「ゆく」の意味となる。
「ゆく」の意味を時間の関係にも用いて、「むかし」の意味にも使う。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は王(おう)。
[説文]二下 に「之(ゆ)くなり」と訓し、 おう(上下に山+王の縦画が山の中
央の縦画とつながっている)声とする。
旁(つくり)は古く おう(上下に山+王の縦画が山の中央の縦画とつながって
いる)に作り、古文の形が字の初形で、王の上に之(し(止。足あとの形))を
加えた形である。
のち彳(てき)を加えた形となる。
王は王の象徴である神聖な義器としての鉞頭(えつとう)の形であるが、これに
足を加えることは、普通の行為として考えがたいことであるから、特別な儀礼的
な行為を意味する字とみられ、もと王の出行にあたって行なう魂振(たまふ)り
の呪儀をいう字であろう。
卜文に、道路において鉞形の器を捧げる形の字があり、それが王の出行儀礼を
示す字であろう。
卜辞には、王の出行に際して、「往來、災(わざわひ)亡(な)きか」と卜する
例が多い。
その安全を祈る呪的儀礼を示すのが、その初文の形である。
のち略されて、今の字形にには主に従うが、[隷釈(れいしゃく)]に収める漢碑
(かんぴ)の字には、なお おう(上下に山+王の縦画が山の中央の縦画とつな
がっている)の形に従うているものが多い。
のち王に従うとされている字には、枉(おう)・狂(きょう)・匡(きょう)な
ど おう(上下に山+王の縦画が山の中央の縦画とつながっている)に従うてい
るものが多く、それらの字の声義は、この字との慣例において考える必要があ
る。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「往」はもと「おう(彺の王の上に山)」と書かれ、「おう(上下に山+王の縦画が山の中
央の縦画とつながっている)」声だったのですね。
「王の命令で旅に出るとき、王位の象徴である神聖な鉞の上に足を乗せる儀礼をし、鉞の霊
の力、威力を身に移して出発」することを表していたようですね。
私の力では見つけられない字ばかりで、何のことやら良く分かりませんね。
今日の写真に写してみたいと思います。
さて今日の一枚は・・・
漢字が出ればこれだけの文章なのですが、ことばで表すと長くなりますね。
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