新*今日の漢字* 「可」

今日もところにより雪がちらつく予報ですが・・・

息子は会社が平常業務だそうで・・・出勤しました。

内孫とママさんは幼稚園の体操教室のハイキングで逗子へ出かけました。

主人は閉店した知人のお店に片付けのお手伝いか、いつものように将棋をするのか、

出かけていきました。

お留守番はいつものように、私と猫たちです。

では・・・

新*今日の漢字*

「可」 音読み  カ    訓読み  ---

    画数   5画    部首  口

では常用字解で調べてみましょう。

  会意 口と か(可の口無し)とを組み合わせた形。

     口は「さい」で、神への祈りの文である祝詞を入れる器の形。

     その口(さい)を木の枝(か(可の口無し))で殴(う)ち、祈り願うことが

     実現するように神にせまる。

     願いごとを実現す「べし」と神に命令するようなに強く訴え、それに対して神が

     「よし」と許可する(ゆるす)のである。

     許可とはもとは神の許可をいう。

     可は呵(か(せめる、しかる))のもとの字である。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  会意 口と木の柯(えだ)の形である か(可の口無し)とに従う。

     口は「さい」で、祝禱(しゅくとう)を収める器の形であり、祝詞(のりと)を

     いう。

     神に祝詞をささげて祈り、また斧柯(ふか)・柯枝(かし)をもってその器に

     呵責(かしゃく)を加え、祈願の成就(じょうじゅ)することをせまる意で、呵   

     の初文。

     神意がこれを聴くことをまた可という。

     [説文]五上 に「肎(うべな(肯))ふなり」とし、 か(可の口無し)を亦声

     (えきせい)とする。

     [爾雅(じが)、釈言]に「肎(こう)は可なり」とあって双声の訓であるが、肎は

     肯綮(こうけい(骨肉結合の所))をいう字である。

     誰何(すいか)・譴呵(けんか)も可の引伸義。

     また祝禱して祈るときの声を訶(か)という。

     訶は歌の初文。

     謳(おう)・歌(か)はいずれも祝禱して祈る声をいう。

     [書、金縢(きんとう)]に、周公(しゅうこう)が武(ぶ)王の疾に代わることを

     祈るとき、「爾(なんぢ)の、我に許さば、我は其れ璧(へき)と珪(けい)と

     を以て、歸りて爾の命を俟(ま)たん。爾の我に許さざるときは、我は乃ち璧

     と珪とを屛(しりぞ)けん」という畏迫的な言辞を用いているが、これが古代に

     おける祈りのしかたであった。

     「神の我に許す」ことを許可という。

     それにより可否の意となり、[左伝、襄(じょう)三十一年]「乘りて以て野(や)

     に適(ゆ)き、可否を謀らしむ」とは、神意を求める意であろう。

     神意の許すところは可能であり、また推測しうることであるから、[論語、為政

     (いせい)]「百世と雖も知る可(べ)きなり」という。

     また当為としての意味を加えて、[書、大禹謨(だいうぼ)]「畏(おそ)る可き

     は民に非ずや」、[左伝、僖(き)三十年]「武は畏る可きなり」のように用いる。

(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より

「可」は「神への祝詞を入れる器を枝で殴(う)って願い事がかなうようにせまる」ことを

表していたのですね。

字統の一部を省略しようかと思ったのですが、当時の神への祈り(せまり)方(書、金縢)

が気になり、省略しませんでした。

神へのお願いのしかたもいろいろなのですね。



さて今日の一枚は・・・


昨日の雪景色です。

雪かきというよりも、うっすら雪化粧といったところでしょうか。

ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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