新*今日の漢字* 「河」
今日はいつもなら朝から外孫を預かっているのですが・・・
いつものお仕事が今回は無いそうで、午後からのお仕事に対応して1時頃から預かります。
ということで・・・午前中に書き込みます。
では・・・
新*今日の漢字*
「河」 音読み カ 訓読み かわ
画数 8画 部首 シ(さんずい)
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は可(か)。
可には呵(か)のように大きな声を出してしかるの意味と、 か(可の口無し)
は木の枝であるから折れ曲がるの意味とがある。
中国では単に河といえば黄河をさす。
黄河はオルドスの所で九十度曲がって南に流れ、渭水(いすい)との合流地点か
らまた九十度屈折して東に流れる。
古い字形は か(シ+可の口無し)で、黄河の曲がって流れる形を示していると
みることができる。
中国では北方の川は河、南方の川は長江のように江とよぶことが多い。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は可。
[説文]十一上 に、崑崙(こんろん)より東して海に注ぐ川の名とする。
卜文の字形は可に従わず、ただ木の柯(えだ)の状である か(可の口無し)を
声符として用いる。
卜文にはまた戈(ほこ)を荷(にな)う象に作るものがあり、また金文には
か(旡+可)の字形に作るものもあるが、河神の祭祀(さいし)にみえる字は、
みな柯枝(かし)の象に従う形のもので、それが黄河を示す字であろう。
卜辞に高祖河の名がみえる。
陳夢家(ちんぼうか)は河と告とは声が近く、高祖河とは殷の祖神帝嚳(ていこ
く)にほかならないとする。
河神は岳神とともに、天象を支配するかみとして隆祀を受けている。
「辛未(しんぴ)貞(と)ふ。年(みのり)を河にもとむるに、三ろう(上下
に冖+牛)を や(尞の下部小→火)き、三ろう(上下に冖+牛)沈め、三ろう
(上下に冖+牛)を宜(ころ)さんか」「辛未貞ふ。年(みのり)を高そ(示
+且)河にもとむるに、辛巳(しんし)に まつり(酉+彡)し、れう(尞の下
部小→火)せんか」のように、年穀を祈る儀礼がある。
河神が祟(たたり)をなす説話は[左伝]に多くみえており、僖二十七年の条に、楚
(そ)の子玉(しぎょく)が、夢にあらわれた河神の求めを拒んで、敗戦を招い
たという話がある。
[楚辞(そじ)、九歌]の一篇に[河伯]があり、水神の大宗(たいそう)とされて諸
国に祀(まつ)られている。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
漢字の勉強をしている時に「河」は「黄河」、「江」は「長江(揚子江)」を表している。
と覚えました。
黄河は何か所かで大きく曲がっているので「河」だったようですね。
古い時代の中国では大きな川の氾濫が頻繁に起こり、治水が国を治めるのに重要な位置を占め
ていたようです。
自然の猛威を示す「河」を神として祀る原点はそのような所にあるのかもしれませんね。
さて今日の一枚は・・・
昨日の写真にも写っていましたが、梅の花も人知れず咲き初めました。
自然はひたすら季節を全うしていくのですね。
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