新*今日の漢字* 「過」
昨夜寝る前に布団の上で座りながら、掛布団を整えようと右手を後ろの方へ動かすと・・・
「コン!」と固いものに三本の指先が当たりました。
どうやら、フクの頭の骨に当たったようで、フクはキョトン!としていましたが・・・
「フクちゃん、大丈夫?」と声をかけながら、手を伸ばすと・・・
慌てた様子で逃げました。
普段なら私が寝るまで布団の隅に箱座りしているのに・・・
一目散で、部屋の隅の布製の猫つぐらのような中へ入り、うずくまりました。
今朝もご飯を食べに来ず、3階の部屋までご飯を持っていったら・・・
手が届きずらいところに逃げました。
今はやっと手の届くところへ移動したようですが・・・
1~2日、様子を見たいと思います。
長くなりました。
では・・・
新*今日の漢字*
「過」 音読み カ 訓読み す(ぎる ごす) あやま(つ ち)
画数 12画 部首 しんにょう
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は咼(か)。
咼は、冎(か(人の上半身の残骨))に口(さい(神への祈りの文である祝
詞(のりと)を入れる器の形))をそえて、禍(わざわい)を祓(はら)うこと
を祈る意味となる。
それに辵(ちゃく(しんにょう(歩くという意味)))を加えた過は、特定の
重要な場所を通過するために禍を祓う儀礼をいう字であろう。
それで「すぎる、すごす」という意味がある。
「あやまち」の意味があるのは禍尤(かゆう(わざわい、とが))の意味と関係
がある。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は咼(か)。
咼は死者の残骨に対して祈る呪儀(じゅぎ)を示す字。
従って過とは、特定の場所を通過するときの呪儀をいうものであろう。
[説文]二下 に「度(わた)るなり」とは度越・通過することをいう。
すなわち道路の儀礼で、通行のために禍(わざわい)を除く意であろう。
過誤の意があるのも、禍尤(かゆう)の意と関連するところがあろう。
春秋期の金文[ちゅ(朱+こざとへん)大宰鐘(たいさいしょう)]に「用(も
つ)て眉壽(びじゅ)多ふく(示+畐)、萬年無疆(むきゃう)ならんことを
過(もと)む」とあり、かい(勹+亡)求(きゅう)の かい(勹+亡)と同義
に用いる。
かい(勹+亡)も屍骨の重なる形で、これを呪霊として祈ることで、過と字の
構造に似たところがある。
通貨の義より経過・過去の意、また過度・度越の義より過多・過激などの意が
生まれる。
金文の[か(過の口無し)伯き(皀+殳)]の か(過の口無し)は、祝禱を収める
器である口(さい)に従わず、残骨を途上におくのみの形であるが、それによっ
てなお通過するための呪儀であることを示しえたのであろう。
道路に関する古い字形には、このような呪儀を示すものが多い。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「過」に含まれる「咼」は「人の上半身の残骨の形」である「冎」に祝禱を入れる器の形の
「口(さい)」をそえて、禍を祓う意味があり、それに「しんにょう」を加えた「過」は
「特定の重要な場所を通過するために禍を祓う儀礼」を表していたのですね。
さて今日の一枚は・・・
玄関前に置いてあるスノーポールのつぼみです。
12月22日に写真をアップしてから一度もその白い花を咲かせてくれません。
西日しか当たらない玄関前がいけないのでしょうか。
今回はぜひ咲いてほしいものです。
右側にうっすら見える白いものと上の方の紫色のよう物はお正月用の葉牡丹です。
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