新*今日の漢字* 「格」
今日は昼頃に外孫を預かりに行きます。
ではその前に・・・
新*今日の漢字*
「格」 音読み カク 訓読み ---
画数 10画 部首 木
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は各(かく)。
各は神への祈りの文である祝詞を入れる(口(さい))をそえて祈り、神の降下
を求めるのに応(こた)えて、神が天から降りて来る形で、「いたる」の意味が
ある。
神が降りて来ることを来格という。
神意によってことを「ただす」ので、戒めのことば、正しいことばを格言とい
う。
正しいことには抵抗が多く、言いがかりをつけてからまれることがあるもので、
木の枝などの「からむ」ことをいい、格闘(組み合って争うこと)のように用い
る。
枝は骨組みを形作るので、骨格・骨骼(こっかく(動物の体の骨ぐみ))とい
う。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は各(かく)。
[説文]六上 に「木、長ずる皃(かたち)なり」とするのは、枝が伸びて入りまじ
ることをいう。
それで抵抗があって進まないの意の扞格(かんかく)の義となり、格闘の意とな
る。
また格子形(こうしけい)に木を組むことより、規格の意となる。
経伝の用義では「格(いた)る」と訓し、[詩、大雅、抑(よく)]「神の格(い
た)る」、[書、尭典(ぎょうてん)]「上下(しやうか)に格る」のように用いる
が、すべて各の仮借(かしゃ)。
[書、舜典(しゅんてん)]「格(きた)れ、汝(なんぢ)舜」「藝そ(示+且)
格る」の用法はその転義で、本来の字義ではない。
[大学、一]の「致知格物(ちちかくぶつ)」について格字の理解のしかたによっ
て、朱子(しゅし)学派と陽明学派との立場が分かれるが、[孟子、離婁(りろ
う)、上]「惟(ただ)大人(たいじん)のみ能(よ)く君心の非を格(ただ)
すことを爲す」という格正の意であろう。
訓義が甚だ多く、[大漢和辞典]に四十義ほどを列するが、扞格・規格が字の本義、
他は引伸もしくは仮借である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「格」は「いたる」」「ただす」「からむ」などいろいろな意味があるのですね。
このところで、電子版の出る「大漢和辞典」には四十の意味が載っているのですね。
しかし「抵抗があって進まないの意の扞格(かんかく)」、「格子形(こうしけい)に木を
組むことより、規格」この2点が本来の意味のようですね。
さて今日の一枚は・・・
写真に困ったときは末っ子猫のいちごの登場です。
まったりと寝ていますが・・・
昔流行った「ツチノコ」のように見えるのは私だけでしょうか?
どっしりとした、風格は他人(猫)とは思えません、飼い主に似るのでしょうね。
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