新*今日の漢字* 「券」
最近、猫たちは私がごみ出しに行くと・・・
3匹全員集合して、玄関ドアの前に集まっています。
理由は「葉っぱを取ってきた?」というか「葉っぱ持ってこい!」のアピールです。
花粉症がひどいので、早く家の中に入りたいですが・・・
しぶしぶ、前の柿の木の所へ行って、猫の好きな葉っぱを摘んで帰ります。
これが、朝の恒例行事です。
では・・・
新*今日の漢字*
「券」 音読み ケン 訓読み ---
画数 8画 部首 刀
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は劵に作り、けん(劵の刀無し)と刀とを組み合わせた形。
けん(劵の刀無し)は べん(采の上部のノの右半分のみ(爪(つめ)のある獸
の掌(てのひら)))をお両手(廾(きょう))で持つ形。
これを刀で剖(さ)いて二つに分け、割符(わりふ(中央に証拠となる文字など
を書いた札を二つに割ったもの))とすることを券という。
二つに分けて当事者の双方が一つずつ持ち、後日(ごじつ)の証拠とした。
券は「わりふ、証書」の意味に使う。
巻(卷)は券と字形が似た字で、獣の皮を捲(ま)き込むの意味で、巻き物・
書巻(書物)をいう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は劵に作り、けん(劵の刀無し)と刀とに従う。
けん(劵の刀無し)は獣掌(べん(采の上部のノの右半分のみ))を両手(廾
(きょう))で持つ形。
これを刀で剖(さ)いて二つに分け、わりふとすることを券という。
字の初形はおそらく べん(采の上部のノの右半分のみ)に従っうて、拳声で
あったかと思われる。
すなわち獣皮をなめして、これを契約書として用いたのであろう。
[説文]四下 に「契(けい)なり」とあり、書契(しょけい)には一般に木を用い
た。
巻(卷)は劵と形の近い字であり、もとは獣皮を巻いたものであったのであろ
う。
のち木簡を編して巻いたものをいう。
さらに重要なものは玉石に刻し、或いは鄂君啓節(がくくんけいせつ)のように
青銅に鋳込み、もっとも重要なものは鼎(かなえ)に銘刻した。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「券」はもとは「割符」のことだったようですね。
とすると、古い時代からあまり意味が変わっていない漢字なのですね。
さて今日の一枚は・・・
昨年の台風でたわわにみのった実ごと揺さぶられ、自力で支え切れなくなり、
右下に写っているようにロープで柿の木に縛り付けて倒れるのを防いでいたミカンの木。
バッサリと太い枝を何本か切り落とし、自立できるようにしてみました。
今年のミカンはあまり生らないでしょうね、仕方がありません、将来のためです。
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