新*今日の漢字* 「険」
今日も穏やかな1日になりそうです。
では・・・
新*今日の漢字*
「険」 音読み ケン 訓読み けわ(しい)
画数 11画 部首 こざとへん
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は險に作り、音符は僉(せん)。
僉に儉(けん(倹。つづまやか))・驗(けん(験。ためす))の音がある。
僉は二人の者が並んで、神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の口
(さい)を捧げてお祈りをしている形である。
ふ(𠂤にもう一つ口のような物が付いた形。こざとへん。もとの形は(縦画
に上部が平らな三角が三個ついている形))は神が天に陟(のぼ)り降りする
ときに使う神の梯(はしご)であり、梯のような高くけわしい地形の所が神聖な
所とされ、そこを祈り衛(まも)る儀礼を険といったのであろう。
それで険は「けわしい、あやうい」の意味となる。
険にはまた除道(道を祓(はら)い清めること)の意味があるらしく、葬儀の
とき、柩(ひつぎ)を先導するものを険道神といった。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 旧字は險に作り、僉(せん)声。
僉に儉(けん(倹))・劍(けん(剣))の声がある。
[説文]十四下 に「阻難(そなん)なり」とし、険阻の意とする。
字はまた嶮に作り、また傅厳(ふがん)を傅険に作ることもある。
[易(えき)、坎卦(かんか)、彖伝(たんでん)]に「天險は升(のぼ)るべから
ず。地險は山川丘陵なり。王公、險を設け、以てその國を守る。
險の時用、大なるかな矣哉(かな)」という。
險は神梯(しんてい)の象である ふ(𠂤にもう一つ口のような物が付いた形。
こざとへん。)に従う字で、もと神路の険を守る意であろう。
葬送のとき柩(ひつぎ)に先行する険道神(けんどうしん)があり、[周礼(しゅ
うらい)]にいう方相氏にあたる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「険」に含まれる「僉」は「二人の人が並んで、神への祈りの文である祝詞を入れる器の口
(さい)を捧げてお祈りをしている形」なのですね。
そして「神ののぼり降りする梯」である「こざとへん」が付き、「神梯や似た神聖な地形を
祈り衛る儀礼」をいっていたようですね。
神梯や似た神聖な地形は「けわしい」ということで「けわしい、あやうい」の意味となるの
ですね。
さて今日の一枚は・・・
今朝の6時頃のいつもの空です。
色合いがなんかいい感じかな?と思い、パチリ!写しました。
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