新*今日の漢字* 「厚」
今日は娘が仕事でしたので、朝7時20分ぐらいに家を出ました。
一応、夜の21時までかかる可能性がある、という話でしたが、
頑張ったのでしょう、19時頃にはわが家へ帰ってきました。
親子とも夕飯を済ませて、8時頃送って行きました。
明日は、甥っ子の関係のお手伝いで朝から夕方まで事務所に詰めます。
では・・・
新*今日の漢字*
「厚」 音読み コウ 訓読み あつ(い)
画数 9画 部首 厂(がんだれ)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 厂(かん)と㫗(こう)とを組み合わせた形。
厂は祖先の霊を祭る廟(みたまや)の屋根の形。
㫗は儀礼のときに使用する鬯酒(ちょうしゅ(香り酒))を捧げる形で、お供え
を意味する字である。
それで厚は廟の中でお供えを供えて、手厚く祖先の霊を祭ることをいう。
相手に対する思いやりが「手厚い、ていねい」という意味であったのが、のち物
体の厚みについて、薄いに対する語の「あつい」の意味にも用いられるように
なった。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 厂(かん)と㫗(こう)とに従う。
厂は廟屋(びょうおく)の屋根の形。
㫗は[説文]五下 に「厚なり。反亯(はんきゃう)に從ふ」とみえ、鬯酒(ちょう
しゅ)を奉ずる象で、享饌(きょうせん)を意味する字である。
従って厚とは、廟中で祖先の霊に厚く享饌することであり、それよりして厚礼の
意となる。
すべて他に対して篤厚を尽くすことを厚卹(こうじゅつ)といい、厚徳・厚望の
ように用いる。
[説文]五下 に「厚は山の陵(りやう)の厚きなり」とし、厂を山陵の形と解する
が、それは[礼記(らいき)、楽記(がくき)]の「深厚を測(はか)る」を山川の
深厚とし、[詩、小雅、正月]「地をば、蓋(けだ)し厚しと謂ふ」、[易(えき)、
坤卦(こんか)、彖伝(たんでん)]「坤は厚く物を載(の)す」など、地の深厚
をいうものが多いことからの訓であろうが、金文には厚詣(こうけい)・厚多
福・厚命などの語があって、みな神に供え薦腆(せんてん)の美なることをいう
意から出ている。
[井編鐘(いへんしょう)]に「余(われ)に厚く他服を降すこと無疆(むきょう)
ならん」とあり、神に恵(けい)きょう(貝+兄)をいう語である。
[説文]に録する古文の字形は、おそらく譌形(かけい)であろう。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「厚」に含まれる「厂は祖先を祭る廟の屋根の形」で「㫗は儀礼のときに使用する鬯酒を捧
げる形でお供えをする形」だったようですね。
そして「それで厚は廟の中でお供えを供えて、手厚く祖先の霊を祭る」ことをいうのです
ね。
のちに物体の厚みなどに使われるようになったのですね。
さて今日の一枚は・・・
いわゆる、カラスノエンドウです。
近所の畑のそばに生えていました。
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