新*今日の漢字* 「在」
今日も娘が仕事なので、外孫を預かっています。
午前中くるくると動きまわっていたので・・・
昼食中に眠そうだったので・・・
好きなアンパンマンを見せながら一緒に寝転んでいたら・・・
案の定、寝てしまいました。
ではその隙に・・・
新*今日の漢字*
「在」 音読み ザイ 訓読み あ(る)
画数 6画 部首 土
では常用字解で調べてみましょう。
会意 才と士とを組み合わせた形。
才は表示として樹(た)てた標木(目印の木)の形。
標木の上部に小さな横木をつけ、そのに口(さい(神への祈りの文である祝詞を
入れる器の形))をつける。
これによってその場所が聖化され、神聖なばしょとして「ある」ことをいう。
才は神聖な場所であること、神のある所を示す字であるが、それに士(小さな
鉞(まさかり)の頭部の形)を聖器としてそえて才を守り、神聖な場所としてあ
ることを確認する。
才が在のもとの字で、在は神聖なものとして「ある」の意味となり、のちすべて
物が「ある」の意味、人が「おる」の意味ともなる。
才に子を加え、聖化の儀礼によって子の生存が保障されることを存(ある、いき
る)という。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 才と士とに従う。
才は神聖を示す榜示(ぼうじ)の木で、在の初文。
神聖の地であること、神の在る所を示す字である。
士は鉞(まさかり)の頭部の形。
鉞頭の大なるものは王。
鉞頭は儀器として王・士の身分を示す。
在は鉞を聖器として才を守るものであり、神聖な地としてあることを確認する
意。
在は才の繁文である。
[説文]十三下 に「存なり」とし、「土に從ひ、才聲(さいせい)」とするが、字
が土に従うものでないことは、金文の字形には明らかである。
在の意に用いる金文の字形に他に才・鼒(さい)・載・さい(書けませんでし
た)があり、みな才の声義を承けるじである。
卜辞には才を用い「中丁(ちゅうてい)の宗に才(あ)り、四月に才(あ)り」
のように時・所ともに才を用い、文献ではすべて在を用いる。
才が多義化したので、在をその専字としたのである。
存も才に従うが、これは時・所ではなく、人に関する字で、人の安否を問う存問
・存卹(そんじゅつ)の意に用いる。
在にも存と同じく在察の意があり、存在とは、もとのその生を確かめることを意
味した。
・・・中略(文献例)・・・
国語の「あり」には生(あ)る・有り・在りの意があり、語義の近い語である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「在」は「才と士を組み合わせた字」だったのですね。
でも今の字形としての部首としては「土(つち)」なんですね。
古い時代では「神聖なものとして「ある」」意味だったのですが、のち「すべてのも
のがある、人がおる」意味になったのですね。
さて今日の一枚は・・・
大好きな山野草の「キランソウ」も咲きました。
可愛い花なのですが、地面を這(は)う様に広がって咲くので目立ちません。
前の柿畑の数か所に生えています。
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