新*今日の漢字* 「罪」
今日は午後から雨が降って来るそうです。
では・・・
新*今日の漢字*
「罪」 音読み ザイ 訓読み つみ
画数 13画 部首 あみがしら
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は辠(ざい)に作り、自と辛とを組み合わせた形。
自(鼻の形)に辛(入れ墨をするときに使う大きな針の形)で入れ墨を加えるこ
とを示す。
罪人に対して、刑罰として入れ墨をすることがあったので、辠は「つみ」の意味
となる。
罪は辠と同じ音なので、のち罪を代用するが、罪はもと魚を捕る竹の网(あみ)
であった。
しかし罪は古い書物の[詩経(しきょう)]や[論語]にも「つみ」の意味に用いら
れていた。
[説文]七下 に、秦(しん)が辠を罪の字に改めたとあるから、およそ二千二百年
前、秦王朝の始皇帝が文字の統一をした時に罪の字に統一されたのかもしれな
い。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 正字は辠(ざい)に作り、自と辛とに従う。
自は正面から見た鼻の形であり、辛は入墨に用いる大きな針の形。
古くは罪のあるものには刑罰としては何入墨した。
[説文]十四下 に「灋(はふ(法))を犯すなり」(段注本)とし、「辠人、鼻
を蹙(ちぢ)めて、苦辛するの憂へを言ふ」とするが、辛は入墨の針であり、鼻
は入墨を加えるところである。
また「秦(しん)、辠の皇の字に似たるを以て、改めて罪と爲す」というも、
漢碑(かんぴ)に辠・罪ともにみえ、また罪も先秦(せんしん)の書に多くみえ
ていて、[論語、公冶長(こうやちょう)]「縲紲(るいせつ)の中に在りと雖(い
へど)も、其の罪に非ざるなり」、[左伝、桓(かん)十年]「璧(たま)を懐
(いだ)きて其れ罪あり」など、その例が多い。
罪は[説文]七下 に「魚を捕ふる竹の网(あみ)なり」とし、非に従う字とする。
[詩、大雅、召旻(しょうびん)]に「天、罪罟(ざいこ)を降(くだ)す」とあ
り、罪罟は法網に譬えていい、辠辜(ざいこ)は刑罰の法をもっていう。
[段注]に罪を形声とするが、网(もう)は声符とはしがたい。
竹网の象形とみる外はない。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「罪」は古くは「辠」と書かれていたのですね。
「辠」は「鼻に入れ墨を入れる刑罰」を表していたのですね。
そして「罪」は「魚を捕る竹の網」だったのですが、音が同じだったので、「つみ」の意味
にわりと古い時代から使われるようになったようですね。
さて今日の一枚は・・・
お茶の木に絡まりながら咲く野生のバラのような植物です。
葉の形、トゲからバラかな?と思いますが、実もならず毎年名前が気になる植物です。
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