新*今日の漢字* 「示」
昨日の主人の釣果はアジが30匹以上でした。
が・・・釣り途中で眼鏡を落としたそうで・・・逃した獲物の方が大きいようです。
明日は仕事に行くので、今日眼鏡を作りに行きます。
ではその前に・・・
新*今日の漢字*
「示」 音読み シ ジ 訓読み しめ(す)
画数 5画 部首 示
では常用字解で調べてみましょう。
象形 祭卓(神を祭るときに使う机)の形。
祭は祭卓の上に犠牲(いけにえ)の肉(月(にくづき)の形)を手(又(ゆ
う))で供える形である。
[説文]一上 は二を天とし、下垂する三本の線は日・月・星の光を示すとするが、
甲骨文字にはTの形もあり、下垂する線は一本である。
大きな示の交叉(こうさ)する脚を締めた形は帝(あまつかみ)である。
神を神示ともいい、示は「かみ」の意味で、視と通用して「しめす」の意味と
なる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 神を祭るときの祭卓(さいたく)の形。
[説文]一上 に「天、象(しゃう)を垂れて吉凶を見(しめ)す。人に示す所以
(ゆゑん)なり、二に從ふ。三垂は日月星なり。天文に觀(み)て、以て時變
を察す。示とは神事なり」という。
天が三垂をもって人に示すことをあらわす字とするが、卜文にTに作るものがあ
り、それより次第に増益したもので、明らかに祭卓の象形である。
字形が簡単であるために、従来その解釈について諸説があり、たとえば孫海波
(そんかいは)の[古文声系]には字を神主の形と詩、また胡光煒(ここうき)や
高鴻縉(こうこうしん)のように木主説をとる人もあり、商承祚(しょうしょう
そ)の[説文中之古文考]も同説である。
舒景連(じょけいれん)の[説文古文疏証]には社の石主である祏(せき)と解し、
同じく神主説であるが、丁山(ていざん)の[甲骨文所見氏族及其制度]には、トー
テム的な神桿(しんかん)の形であるとする。
しかし卜文や金文の図象に、神桿として解しうる適例がない。
・・・中略(文献例)・・・
唐蘭(とうらん)の[古文辞学導論]に字を几(き)の象形であるとし、それが比較
的穏当な解釈のようである。
すなわち字は祭卓の形であり、その大にして締足有るものが帝である。
それで上帝を帝といい、祖神・祖霊を示とよぶようになった。
卜辞に、殷(いん)の祖神を五示(ごじ)・九示(きゅうじ)・十三示・二十示
のように数える。
また示壬(じじん)・示癸(じき)の名もあり、自然神を神というのに対して祖
霊を示とよんだらしく、その示のあるところを宗・宗廟(そうびょう)という。
・・・中略(文献例)・・・
また視と通じ、「示す」とはその通用の義である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「示」は諸説ありますが、「祭卓」の形だったのですね。
殷では自然神を神と呼び、祖霊に対しては示とよんだようですね。
さて今日の一枚は・・・
少し前に撮った写真ですが、柿の新芽とうっすら紫色はショカッサイです。
春の色どりが美しかったです。
今は黄緑が広がっています。
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