新*今日の漢字* 「似」
今日は木曜日なので、外孫を預かっています。
いつもの仕事の後に、別の用事があるので少し長めの預かりです。
そして、ちょっと風邪気味の外孫は2時過ぎにお昼寝してしまいました。
ではその隙に・・・
新*今日の漢字*
「似」 音読み ジ 訓読み に(る)
画数 7画 部首 イ(にんべん)
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は以(い)。
以の古い字形は し(佀のイ無し(耜(すき)の形))で、おそらくその音を用い
るのであろう。
厶(し(耜の形))はしたに口(さいで、神への祈りの文である祝詞を入れる器
の形)を加えて台(たい)となるが、始と姒(し)とは古い字形では同形であ
る。
似は[詩経(しきょう)、周頌(しゅうしょう)、良耜(りょうし)]に「以て似
(つ)ぎ、以て續(つ)がん」(いついつまでも承けついで)という用法があ
り、「つぐ」の意味に用いる。
つぐもの、あとをつぐものは、相似るものであるから「にる」の意味となった
のであろう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は以(い)。
以は し(佀のイ無し(耜))の象形で、厶(し)・し(佀のイ無し)と釈すべき
字である。
また「祝禱を治める器の口(さい)の形を伴って、台(たい)の形をとることが
多く、それで始と姒(じ)とは同形となる。
似は[説文]八上 に「象(に)るなり」とあり、[孟子、告子(こくし)、上]
「履(くつ)の相似たるは、天下の足同じければなり」という。
似類とは似かよったものの意。
[詩、周頌(しゅうしょう)、良耜(りょうし)]に「以て似(つ)ぎ、以て續
(つ)ぎ 古(いにしえ)の人に續がん」と似続の義に用いるものが最も古い用
法で、それは し(台+司(嗣))と通用するものであろう。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「似」に含まれる「以」はもと「耜」の形だったのですが、音だけ借りたようですね。
そして「似」は「つぐ」ことを表していたようですが、「あとをつぐもの」は「相似る」も
のであるから、「にる」の意味になったようですね。
さて今日の一枚は・・・
昨年の台風で棕櫚(しゅろ)の木が倒れて、抜く作業をしたので、いつも崖の上の方で
咲いているシャガが傷んでしまったようで、つぼみが見当たりません。
崖の下の方で咲いていた物をズームを使って写しました。
来年はまたたくさん咲いてくれるでしょうか。
0コメント