新*今日の漢字* 「招」
今日は孫の小学校のPTA総会があるそうで、昨日は大量のかき餅をあげました。
昔の田舎のお茶菓子です。
では・・・
新*今日の漢字*
「招」 音読み ショウ 訓読み まね(く)
画数 8画 部首 てへん
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は召(しょう)。
召は口(さい(神への祈りの文である祝詞(のりと)を入れる器の形))を供え
て神霊の降下することを祈り、それにこたえて上から人が降下する形。
この場合の降下する人は神霊の意味である。
召に手を加えて、召(め)す動作を招という。
[説文(せつもん)]十二上 に「手もて呼ぶなり」とあり、人を呼び寄せる意味と
するが、[楚辞(そじ)]に[招魂][大招]など神霊を呼び寄せる作品があるように、
祝詞の器を供えて招くのは神霊である。
人をよぶときは呼といい、乎(こ)は鳴子板(なるこいた)の形で、その音を鳴
らして呼ぶのである。
尊貴の人や賢者には招聘(しょうへい(礼を厚くして招くこと))・招賢(賢
者を招くこと)のようにいう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は召(しょう)。
召は祝禱(しゅくとう)して神霊の降下を求めることを示す字で、招の初文。
[説文]十二上 に「手もて呼ぶなり」とするが、召の繁文とみてよい字である。
死者の霊を招くをを招魂といい、[楚辞(そじ)]に[招魂][大招]の二編がある。
のち招賢・招聘(しょうへい)・招隠のように用いる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
まず、「召」は「招」の初文だったのですね。
そして、「招」のはじめの形の「召」は「口(さい)を供えて神霊の降下することを祈り、
それにこたえて上から人の形をした神霊が降下」する形だったのですね。
[説文]では「人を呼び寄せる」意味が書かれていますが、古い時代は人ではなく神様だったの
ですね。
のちに尊貴の人や賢者にも使われるようになったのですね。
今では、私のような者でも「招待状」が届いてしまうようになっています。
実は今回も「口(さい)の上に刀を乗せて・・・」などと思っていたのですが、違いました
ね。
長い年月の間に形もいろいろ変化してしまうのですね。
さて今日の一枚は・・・
同じく天龍寺のお庭で咲いていた「赤花蠟梅(ろうばい)」です。
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