新＊今日の漢字＊　「序」

今日もみんな出払って、静かな午前中になりました。

では・・・

新＊今日の漢字＊

「序」　音読み　　ジョ　　　　訓読み　　－－－

　　　　画数　　　7画　　　　部首　　广（まだれ）

では常用字解で調べてみましょう。

　　形声　音符は予（よ）。

　　　　　予に杼（じょ（ひ））・紓（じょ（ゆるやか））の音がある。

　　　　　序は堂の前の東西に廂（ひさし）のある垣の部分で、廊下のような横長の建造

　　　　　物。

　　　　　そこで教習が行われたので、庠序（しょうじょ（学校））という。

　　　　　予は織機に張ったたて糸を交互に開いた間に、横糸を通して布を折る用具の杼

　　　　　（ひ）の形。

　　　　　順序を追って杼を通すことから、「順序、ついで」の意味となり、秩序（物事

　　　　　の正しい順序。きまり）のように用いる。

　　　　　また緒と通用して「いとぐち、はじめ」の意味にも用いる。

（白川静　常用字解　平凡社）より

次に字統を調べてみました。

　　形声　声符は予（よ）。

　　　　　予には抒（じょ）・舒（じょ）の声がある。

　　　　　[説文]九下　に「東西の牆（しやう）なり」とあり、堂前の東西の廂（ひさし）の

　　　　　ある垣をいう。

　　　　　字はまた杼（じょ）に作り、榭（しゃ）に作る。

　　　　　[孟子、滕文公（とうぶんこう）、上]に「序なる者は射なり」と同音によって説

　　　　　く。

　　　　　榭とは古く宣榭（せんしゃ）とよばれ、射儀の行われたところの遺制であろう。

　　　　　そこが庠序（しょうじょ（古（いにしえ）の学校））ともされて、儀礼を講習す

　　　　　るところであった。

　　　　　[詩、大雅、行葦（こうい）]に「賓を序するに賢を以てす」とあり、すべて序次・

　　　　　秩序のあることをいう。

（白川静　新訂　字統（普及版）　平凡社）より

「序」は「堂の前の東西に廂のある垣の部分で、廊下のような横長の建物」のことだった

ようですね。

古い時代そこで儀礼の講習が行われていたようですね。

意味としては構成する「予」が「機織りの杼」の意味から「順序・ついで」の意味となり、

「秩序」のように使われるのですね。

さて今日の一枚は・・・

天龍寺の藤の花です。

手前から紫・ピンク・白の花が並んでいます。

京都に行っても植物が気なってしまいます。