新*今日の漢字* 「政」
昨日の同窓会は・・・
姿かたちの変化のある人も無い人も、みんなで旧知を温めました。
どこにいてもアウェイ感を持つ私は・・・
自分のクラスよりもほかのクラスのお友達と話が合い・・・
やっぱりな~と再確認しました。
では・・・
新*今日の漢字*
「政」 音読み セイ ショウ 訓読み まつりごと
画数 9画 部首 攵(のぶん ほこづくり)
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は正(せい)
正は城郭で囲まれている邑(まち)を攻めて征服するの意味で、征服地の人々か
ら税をとることを征という。
攴(ぼく(攵))はうつ、むちでうつの意味である。
政とは征服した人々に税を出すことをむちで強制することをいう。
周代の金文に「成周(今の洛陽(らくよう)。殷王朝の遺民をここに移住させて
いた)の四方の せき(上下に朿+貝(貢ぎ物としてさし出す生産品)を政
(せい)し(辭の辛→司(司))せしむ(つかさどらせる)」とあり、もとは
貢ぎ物や税金を取ることが、政治(まつりごと)、治めることのおもな内容で
あった。
政は「おさめる、まつりごと、政治」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は正(せい)。
正は都邑(とゆう)を攻撃し、征服することを示す字。
その支配のために攴撃(ぼくげき)を加えることを政という。
正は征服、征は征服した人々から賦税を徴収すること、政が支配の形態を示す
字である。
[説文]三下 に「正なり。攴に從ひ、正に從ふ。正は亦聲(えきせい)なり」とす
るが、正・征・政は一系の字とみてよい。
それぞれの字義がすでに分化している。
金文の[禹鼎(うてい)]に「井(はい(邢(けい)))方に政せしめたまふ」、
[毛公鼎(もうこうてい)]に「小大の政」「命を敷(し)き政に敷くに おい
(上下に雨+于)て、小大の楚賦(そふ(胥賦(しょふ))賦税)を をさめ
(左側上下に木+土 右側丮)よ」、[兮甲盤(けいこうばん)]に「成周四方の
せき(上下に朿+貝)を政(せい)し(辭の辛→司(司))せしむ」など、政治
の内容とするところが、賦税を主とするものであることを示している。
ときには[叔夷鎛(しゅくいはく)]「朕(わ)が三軍を政(をさ)めしむ」、
[虢季子白盤(かくきしはくばん)]「用(もつ)て ばん(糸+言+糸(蛮))
方を政せよ」のように、なお軍事に用いることがある。
[論語、顔淵(がんえん)]に「政なる者は正なり」というのは、儒家の理想論に
すぎず、権力はつねに正であった。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「政」に含まれる「正」は「城郭で囲まれている邑を攻めて征服する」意味だったのです
ね。
そして「攵」は「征服した人々に税を出すことをむちで強制する」こといったのですね。
なので、もとは「貢ぎ物や税金を取ることが、政治(まつりごと)、治めることのおもな
内容」だったようですね。
今は政は「おさめる、まつりごと、政治」の意味に用いるのですね。
さて今日の一枚は・・・
こちらは案外見過ごされがちな興福寺の三重塔です。
五重塔と三重塔、両方あるお寺は少ないそうです。
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