新*今日の漢字* 「舌」
昨日の午後からの雨もそろそろ上がりそうです。
では・・・
新*今日の漢字*
「舌」 音読み ゼツ 訓読み した
画数 6画 部首 舌
では常用字解で調べてみましょう。
象形 口の中から出ている舌の形。
「した」をいい、「ことば」の意味にも用いる。
甲骨文字の形はその先端が二つに分かれている形で、蛇の舌のように激しく動く
舌であり、人の舌の形ではない。
甲骨文には舌の病気を占うことをしるすものがある。
漢代の董藹(とうあい)という人は掌(てのひら)に書物の語を書き写し、舌で
嘗(な)めてその語を記憶したが、これを舌学という。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
象形 口中より舌が出ている形。
卜文の字形は舌端が二つに分かれている形に書かれている。
[説文]三上 に「口に在りて言ひ、アジを別つ所以(ゆゑん)の者なり」(段注
本)とし、また「干・口に從ふ。干は亦聲(えきせい)なり」(段注本)とする
が、形も声も異なる。
[段注]に「言は口を犯して之(これ)を出だし、食は口を犯して之に入る」と干犯
(かんぱん)の義を以て字形を説くが、あまりにも拘泥した説である。
[六書略(りくしょりゃく)]に「吐舌(とぜつ)の形に象(かたど)る」とするの
がよく、卜辞に疾舌を卜する例がある。
舌端を分岐しているのは、たとえば卜文の いん(酓+欠)においても同じであ
るから、吐舌して舌の働きを示す形とみてよい。
巧弁を舌妙といい、論戦を舌戦といい、人の言を封ずるを捫舌(もんぜつ(舌
を捫(おさ)える))といい、物言わぬことを結舌といい、驚嘆することを舌を
捲(ま)くという。
漢(かん)の董藹(とうあい)は、自分の掌(てのひら)に書物の語を書き写
し、舌で嘗(な)めて記憶し、ために掌がただれたが、これを舌学と号した。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「舌」は「口の中から出ている舌の形」だったのですね。
そして「した」や「ことば」の意味に用いられるのですね。
象形ですが、古い字形ではその舌の先は二つに分かれているので人の舌ではなさそうです
ね。
私はいつものように「口(さい)の上に何かが突き立てられている」のかと思いましたが、
違いました。
さて今日の一枚は・・・
こちらはオーソドックスなシダ植物です。
明日アップしようと思う物が写り込んでいますね。
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