新*今日の漢字* 「則」
今日は昼頃から雨が降って来るそうです。
頼んでおいた南高梅がもうすぐ来るのですが・・・
昨年は梅が届いてから砂糖を買いに走った記憶があります。
今年は忘れないうちに梅酒用と梅ジュース用に砂糖を買ってきました。
これでいつ来ても大丈夫です。
では・・・
新*今日の漢字*
「則」 音読み ソク 訓読み ---
画数 9画 部首 リ(りっとう)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は そく(鼎+リ)に作り、鼎(てい)と刀(リ)とを組み合わせた形。
鼎(かなえ(もと煮炊き用の青銅器で、祭器として用いる))の側面に刀を加え
る形で、鼎に銘文を刻むこと、またその刻んだ銘文を(鼎+リ)という。
重要な契約事項は鼎に記録し、保存したのである。
そく(鼎+リ)は円鼎(えんてい)に刻んだ約剤(契約書)であるが、方鼎に刻ん
だ契約の銘文を劑(剤)といい、二振りの斤(おの)で銘文を刻むことを質とい
う。
鼎に刻まれた約剤はそのまま守るべき規則とされたので、則は「のり、おきて、
手本、のっとる(手本とする。基準として従う)」の意味となる。
また「すなわち」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 正字は そく(鼎+リ)に作り、鼎(てい)と刀とに従う。
鼎側に刀を加えて銘文を刻する意、また刻した銘文をいう。
重要な契約事項は鼎銘として保存し、それが証書的な機能を持つのであった。
[説文]四下 に「則は物を等畫(とうくわく)っするなり。刀に從ひ、貝(ば
い)に從ふ。貝は古(いにしへ)の物貨なり」とし、物貨を等分に分割する意と
するが、金文の字形は鼎に従い、契約を鼎銘に刻すること、いわゆる約剤(契約
書)である。
[説文]は鼎七上に「籀文(ちゅうぶん)は鼎を以て貝(ばい)と爲す」(段注本)
とするが、鼎が本来の形であり、貝はその省変の字である。
金文には字を (鼎+リ)に作り、ときには両鼎を重ねていることもある。
いわゆる両剤の意であろう。
両鼎に同文を銘して、契約の当事者が保有するもので、古文の第一字はその
略形。(すみません、図形は載せられません)
両剤・約剤の劑(剤)の従う齊は せい(齊の上部+鼎)の省文で、 せい
(齊の上部+鼎)とは方鼎をいう。
方鼎に刻した銘文を劑といい、円鼎に刻した約剤を則(鼎+リ)という。
・・・中略(文献例)・・・
鼎銘は彝器(いき)に銘して祖霊にも告げるものであるから、不変の規範とすべ
きものであり、それで典型・法則・常則の意となり、これに準拠することを則傚
(そくこう(手本とする))という。
また承接の詞に用い、金文には行為の儀節の会だに「(鼎+リ)(すなは)ち
拝す」「(鼎+リ)ち誓ふ」のようにいう。
のちの文章では、上が条件であるときは「レバ則」、また列挙してものを区別
する別事の時は「アレハコレハの則ち」という。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「則」は「貝」が付いているので、お金と刀?の話かな?と思いましたが、
なんと「鼎」の省略形だったようですね。
古い時代、鼎に約束事を刻んでいたのですね。
「鼎に刻まれた約剤はそのまま守るべき規則」ということで「のり、おきて、手本、のっと
る(手本とする。基準として従う)」の意味に用いられるのですね。
さて今日の一枚は・・・
以前母の日に息子夫婦からもらった紫陽花も咲きました。
明日アップする予定のアジサイと共に玄関先へ移動してみんなに見てもらおうと思います。
昼頃から降るといわれていた雨ですが・・・
今、音を立てて降っています。
早めに買い物へ行って良かった!
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