新*今日の漢字* 「築」
今日は昼ちょっと前から外孫をあずかります。
ではその前に・・・
新*今日の漢字*
「築」 音読み チク 訓読み きず(く)
画数 16画 部首 竹
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は(凡の点が一)に作り、音符は筑(ちく)。
筑の下部はきょう(巩の右側の一をもう1本)と同じで、工具の工を両手で強く
持つ形。
竹はおそらく竹籠(たけかご)で、これに土を入れ、工具でうち固めること、
建造物の土台を築きあげることを筑といい、筑はおそらく築のもとの字であろ
う。
筑に木を加えているのは、土をつき固めるのに、版築(はんちく(城壁など
の建築法で、板と板との間に入れた土をつき固めていく方法))の奉納をとると
いう意味であろう。
「きずく、建てる」の意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は筑(ちく)。
筑は工具の工を両手に執って土をうち固め、建造物の基礎を作ることを意味する
字。
竹は土を入れる竹籠(たけかご)の意であろう。
それに木を加えて、版築(はんちく)によって城壁などを作ることをいう。
[説文]六上 に「擣(つ)くなり」とあり、擣(とう)字条十二上に「一に曰く、
築くなり」と互訓する。
[左伝、宣十一年]に「畚築(ほんちく)」の語があり、畚(もっこ)で土を入れ、
これを杵(きね)で擣(つ)き固めることをいう。
[広雅、釈詁(しゃくこ)]に「刺すなり」とあり、[三蒼解詁(さんそうかいこ)]
に、土をうつ杵の頭には鉄沓(てつとう)をつけたという。
殷(いん)の旧都であった鄭州(ていしゅう)二里岡(にりこう)に、版築に
よって築造された巨大な古城壁が残されている。
その各土層の上に小さな杵の頭の後が残されている。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「築」に含まれる「筑」は「工具の工を両手で強く持つ形に竹が添えられている」のです
ね。
そして添えられた竹は建築に使用された竹籠だったようですね。
さらに「木」を加えた「築」は古い工法の「版築」を表していると思われるのですね。
今のように建築機械のない時代は人の手で土を固めて作られた城壁や土台が使われていたの
ですね。
可愛らしいピンクの花を咲かせていたブラックベリーの実が色づき始めました。
この実がきれいな赤い色になり・・・
黒くなったら、やっと食べることができます。
もう少し先のことですね。
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