新*今日の漢字* 「能」

朝から雨模様ですが、息子家族は区の子ど会連合会主催のバスツアーへ出かけました。

魚つかみとバーベキューと命の星・地球博物館の見学だそうです。

そんな中、アゲハの幼虫はさなぎになりました。

では・・・

新*今日の漢字*

「能」 音読み  ノウ    訓読み  ---

    画数  10画   部首  月

では常用字解で調べてみましょう。

  象形 水中に住む昆虫の形。

     [説文(せつもん)]十上 に「熊の屬(ぞく)なり。足は鹿に似たり」とするが、

     金文の字形はやどかりの形に似ている。

     金文では周王朝初期(紀元前十一世紀)の[也(い)き(皀+殳)]に「多公、

     能(よ)く福しまたへり」とあり、「よくする、たえる」の意味に用いる。

     よくするのいみから、能力(物事をなしとげる力。はたらき)、効能・功能

     (ききめ。また、はたらきとうでまえ)、知能(知力のはたらき)のように、

     「はたらき、ちから」の意味となる。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  象形 水中の昆虫の形。

     [説文]十上 に「熊の屬なり。足は鹿に似たり」として、㠯(い)声の字とする

     が、除の全体が象形であることは、金文のその系統の字形から見て明らかであ

     る。

     [説文]はなお「能獣は堅中なり。故に賢能と穪す。而して彊壯(きゃうさう)なる

     を能傑と穪するなり」とするが、能がどの動物であるのかを明言していない。

     [爾雅(じが)、釈魚]に「龞(べつ)は三足の能なり」、[玉篇]に「能は三足の龞

     なり」、また[国語、晋語(しんご)]の[服虔(ふくけん)注]に「能は熊に似た

     り」、[周礼(しゅうらい)、春官、大宗伯(だいそうはく)]の「司中」の[鄭司

     農(ていしのう)注]に「三能三階なり」など、多く三足の獣で龞に近いものとす

     るが、その獣の実態も知られず、獣名としての用例もない。

     その字形からみても、三足の獣とはしがたいものである。

     動詞に用いた例としては、[詩、大雅、民労]に「遠きを柔(やす)んじ、邇(ち

     か)きを能(おさ)む」という句があり、その語は金文の[毛公鼎(もうこうて

     い)][番生(ばんせい)き(皀+殳)]などにもみえ、確かな用語例としては是が古

     い。

     また周初の金文[也’(い)き(皀+殳)]に「多公能(よ)く福したまへり」、[縣

     (けん)き(己+女)き(皀+殳)]「我、縣伯と萬年まで保たざる能わざらん

     や」などいずれも可能の義に用いる。

     可能の義よりして、賢能の意となるが、賢能の意に用いるレは古い時期のものに

     見えず、[左伝]に至って[隠三年]「豈(あに)賢能と曰はんや」、(他一件略)な

     どの例がみえる。

     ただこの字を可能・賢能の意に用いるのは字の初義ではなく、本義はその字形の

     示すように昆虫の形であり、また熊にも用いられる字であった。

     ・・・中略(文献例)・・・

     能の古音は態と近く、[楚辞、離騒(りそう)]に佩(はい)・能(たい)を韻して

     いる。

     字形と声義といずれもその本源を容易に明らかにしがたい字である。

  (白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より  

「能」が象形?何の形?とまず疑問がわきました。

古い字形では「水中に住む昆虫の形」だったのですね。

そして意味としては「よくする、たえる」なのですね。

よくするの意味から「能力・効能・功能・知能」のように「はたらき、ちから」の意味に

なるのですね。

いろいろな説があり、字形と声義の本源を明らかにしがたい字のようですね。


さなぎになった姿です。

このグリーンの色が透明な感じなると・・・羽化します。

どのぐらいで羽化するのでしょうね。

ケセラおばさんの日々是好日

ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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