新*今日の漢字* 「我」
台風の遠い影響でしょうか、日が差したり雨が勢いよく降ったりを繰り返しています。
では・・・
新*今日の漢字*
「我」 音読み ガ 訓読み われ わ
画数 7画 部首 戈
では常用字解で調べてみましょう。
仮借 我は鋸(のこぎり)の形。
もと刃にギザギザのある鋸を意味する字であったが、一人称の代名詞「われ」と
して使うようになった。
それで我に代えてのこぎりをいみする字として形声の字である鋸(きょ)が作ら
れた。
我が鋸の形であることは、義・羲が犠牲(いけにえ)として供えるために羊を
我(のこぎり)で切る形であることから知られる。
義は犠牲の羊の後ろ脚が垂れて残っている形である。
代名詞にはそれを示す的確な方法がなく、すべてその音を借りる仮借の用法で
ある。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
仮借 字はもと鋸歯のある戈形(ほこがた)の器の形。
おそらく鋸の形であろうが、、我をその義に用いることはなく、一人称の代名詞
に用いる。
[説文]十二下 に「身に施して自ら謂ふなり。或いは説(い)ふ。我頃(がけ
い)、頓(つまづ)くなり」と俄傾(がけい(傾く))の義とするが、すべて
字義に合うところがない。
我が鋸の形であることは、羊に鋸を加えて截(き)り、犠牲とすることが義、
その羊の下体の後ろ脚が下に垂れている形が羲(犠の初文)の字となることから
も、知られよう。
また卜文に、人の下肢に我を加えている字形があり、その字は刖(げつ)の初文
である。
我と刖は双声の語。
我を嵯峨(さが)のような畳韻の連語に用いるのは、鋸歯の意がなお我声の字に
残されているからである。
我はその本義において用いられることはなく、甲骨文においてすでに代名詞とし
て用いられているが、字の声義は義・羲・刖・峨などのうちにわずかに残されて
いる。
このように字の本義をすてて、他の義にのみ用いられるものを仮借(かしゃ)と
いう。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「我」はもとは「のこぎり」の形だったのですね。
しかも卜文という古い時代から「代名詞」として用いられていたのですね。
「我」が鋸の形だったのは「義」が「羊を鋸で切る形」であることから、分かるのですね。
さて今日の一枚は・・・
下の孫の最近のお気に入りのラムネ菓子の空き瓶(?ボトル)です。
捨てずに、中を水洗いして大切にとってあります。
1年生の下の孫はこれを見ながら「4(緑のボトル)+3(紫のボトル)は?」と算数の勉強
にも使います。
あえて間違えると手で✖を作り、「ブブ~!」「ななでした!」と得意げな顔になります。
いつまで遊んでもらえるのでしょうか。
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