新*今日の漢字* 「貴」
九州では大雨で被害が起きないようにお祈りしています。
こちら川崎も時折雨が降る天気です。
昨日丸々1日を費やして自治会の敬老の日の記念品贈呈名簿がやっと完成しました。
新1年生(5名)と違い85名の名簿は不慣れな私には、やはり大変でした。
では・・・
新*今日の漢字*
「貴」 音読み キ 訓読み たっと(い ぶ) とうと(い ぶ)
画数 12画 部首 貝
では常用字解で調べてみましょう。
会意 𦥑(きょく)と貝(ばい)とを組み合わせた形。
𦥑は左右の手を合わせた形。
貴は貝(かい)を両手で捧げ持つ形で、貴重なものとして扱うという意味を
示す。
古い字形はないが、貝はおそらく子安貝(こやすがい)であろう。
南方の海でとれる子安貝は殷(いん)王朝や周王朝のあった中国の北部地域で
は大変貴重なものとされ、周の時代には貨幣として使用されたこともあった。
もと物が「とうとい」の意味であったが、のち人の身分や地位が「たかい」の
意味に使われるようになった。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 𦥑(きょく)と貝(ばい)とに従う。
貝を両手(𦥑)で捧げ持つ形で、貴重なものとして扱う意を示す。
[説文]六下 に「物やす(貝+戔)らかざるなり」とし、貝に従い、き(叟の又無
しで、上部中央の縦画伸ばしを人のようにしたした字)声とし、「き」は草器の
もっこ(上下にくさかんむり+貴)とするが、貝を草器で荷(にな)うことはし
ない。
[国語、晋語]に「貨を貴び土を易(かろ)んず」、[老子、第三章]「得難(えが
た)き貨を貴ばされば、民をして盗(とう)を爲さざらしむ」など、みな貴貨の
義。
それよりして人の地位・身分、また性惰や技能について、高くすぐれているもの
をいい、ひろく敬称として語の上に冠して用いる。
貝貨(ばいか)を人に贈ることを遺(い)といい、食事を人に贈ることを饋
(き)という。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「貴」のもとの字は「𦥑と貝」で構成されていたようですね。
「両手(𦥑)で貝を捧げ持つ」形なのですね。
もともとは「物が貴い」意味でしたが、のち「人や地位がたかい」意味に使われるようにな
ったのですね。
さて今日の一枚は・・・
昨日ゆく夏を惜しんでいるのかと思った朝顔ですが・・・
今朝見たら・・・
たくさん花をつけていました。
もうすぐ学校へ戻っていくので・・・
お礼の花を咲かせているのでしょうか・・・
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