新*今日の漢字* 「激」

昨夜の台風の様子はまさに今日の漢字のように激しかったです。

夜中2時ごろに目が覚めてそれからはほぼ寝ていません。

激しい風の音や雨の音と・・・

昨年の台風の被害などを思うと寝るどころではありませんでした。

わが家は、思ったほどの被害もなくホッと胸をなでおろしました。

では・・・

新*今日の漢字*

「激」 音読み  ゲキ    訓読み  はげ(しい)

    画数  16画    部首 シ(さんずい)

では常用字解で調べてみましょう。

  形声 音符は敫(きょう)。

     敫に檄(げき(ふれぶみ))の音がある。

     敫は放に白を加えた形。

     放は方(横にわたした木に死者をつるした形)に攴(ぼく(攵。打つ意味が

     ある))を加えて、邪悪な霊を追放する儀礼をいう。

     共同生活を害する者はこの形式でその霊を追放した。

     白はされこうべ(風雨にさらされて白骨化した頭蓋骨)の形。

     されこうべが残っている死者を木につるし殴(う)つ形が敫で、その死者の持つ

     強い霊の力を殴って刺激することをいう。

     敫は刺激によってはげしくなるという意味をもっている。

     その意味を水に移して、激は水が激しく流れるの意味となる。

     激はのちには、すべてのことについて「はげしい」の意味に使われる。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  形声 声符は敫(きょう)。

     敫に檄(げき)の声がある。

     [説文]十一上 に「水さへぎ(石+疑)られて、ななめに疾(はや)く波だつ

     なり」とし、「一に曰く、半ば遮(さへぎ)らるるなり」という。

     敫は架屍(かし)の白骨化した頭(とう)ろ(盧+頁)を殴(う)つ形。

     これを殴って死者の呪霊を激し、他に呪詛(じゅそ)などを加える方法で、

     刺激・激烈の意を原義とする字である。

     その文を以て他に激するものを檄という。

     字はおそらく敫の声義を承け、水勢の激しいことをいう。

 (白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より

「激」に含まれる「敫」は「されこうべが残っている死者を木につるし殴つ形」で、

「その死者の持つ強い霊の力を殴って刺激し、はげしくする」意味があるのですね。

その意味を水に移して「激」は「水がはげしく流れる」意味になるのですね。

のちすべてのことについて「はげしい」意味に使われるのですね。



さて今日の一枚は・・・


ランタナの小さいサイズが良かったのか、壁の向きが良かったのか・・・

台風の残骸の散らばる中、何事もなかったように咲いています。

ちなみに、日頃、玄関に守られてのびのび育ち過ぎたランタナは風にもてあそばれて・・・

かなりダメージを受けていました。

何が幸いするか分からないのが世の中ですね。

ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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