新*今日の漢字* 「絹」
昨夜寝るために3階の自分の部屋へ上がると・・・
それまで、気配のなかった強い雨音がしました。
四方を網戸にしてある3階の窓を閉め終わってホッとしていたら・・・
強い雨を知らせるメール入りました。
遅い!
もしくは雨が降るの早い!
では・・・
新*今日の漢字*
「絹」 音読み ケン 訓読み きぬ
画数 13画 部首 糸
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は肙(えん)。
肙に涓(けん(しずく))・けん(土+肙)の音がある。
[説文(せつもん)]十三上 に「繒(きぬ)の麥(ばく)けん(禾+肙)の色の如
きものなり」とあって、麦わらの浅黄色(あさぎいろ)で光沢のあるのと似てい
る絹であるというから、これは黄色の絹をいう字である。
「きぬ」の意味に用いる。
肙は蚕(かいこ)のような虫が口をあげている形で、おそらく蚕がその糸を吐く
形を写したのであろう。
甲骨文字に桑の葉の上に蚕の形を加えている字があり、三千数百年前の殷(い
ん)の時代に養蚕(ようさん)が行われ、絹が作られていたことが知られる。
絹は東アジアの特産品であった。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は肙(えん)。
肙に涓(けん)・けん(土+肙)の声がある。
[説文]十三上 に「繒(きぬ)の麥(ばく)けん(禾+肙)の色の如きものなり」
(段注本)とあり、けん(禾+肙)は麦茎(むぎわら)。
麦(禾+肙)の浅黄にして光沢のあるものに似ているので、黄絹をいう。
卜文に蚕の字形がみえ、また桑の葉に蚕の形を加えている字もある。
蚕桑(さんそう)・桑摘(くわつ)みの説話は古代の神話・文学にもみえ、蚕桑
のことは王后親蚕の儀礼としても伝えられた。
馬王堆(まおうたい)漢(かん)墓からは、精巧な絹織物の遺品が多く出土して
いる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「絹」に含まれる「肙」はなんと「蚕の形」だったようですね。
殷の時代の甲骨文字にも、桑の葉の上に蚕の形を加えた字があるのですね。
「王后親蚕」そういえば、日本の皇室でも皇后さまが蚕を育てていたような・・・
歴史のあるもののようですね。
さて今日の一枚は・・・
こちらは学校で拾ってきた苗の朝顔です。
暑さに負けたのか、一時元気がありませんでしたが・・・
ぽつりぽつりと花が咲いています。
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