新*今日の漢字* 「宗」

今日も朝から下の孫が遊びに来ています。

10時頃から実家へ行ってこようと思ってます。

では・・・

新*今日の漢字*

「宗」 音読み  シュウ  ソウ   訓読み ---

    画数   8画    部首  宀(うかんむり)

では常用字解で調べてみましょう。

  会意 宀(べん「)べんと示とを組み合わせた形。

     宀は祖先の霊を祭る廟(みたまや)の屋根の形で、廟をいう。

     示は神を祭るときに使う机である祭卓の形。

     廟の中に祭卓を備えて祭るところは宗廟(そうびょう(祖先の廟))であり、

     「みたまや」の意味となる。

     またそこに祭られる祖先の霊の意味から、諸氏の本家にあたるものを本宗(ほん

     そう)・宗家(そうけ(そうかともよむ))という。

     もとはそのような親族関係をいう語であったが、のち宗教の関係に用い、宗派

     (しゅうは(その宗教の中での分派))・宗旨(しゅうし(その宗派の説く主要

     な教え))のように、シュウの音でよむが、本音(ほんおん)はソウである。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  会意 宀(べん)と示に従う。

     [説文]七下 に「尊祖(両字とも旧字体)の廟(べう)なり」とみえる。

     宀は廟屋の屋根の形。

     示は神を祭るときの祭卓の形。

     廟中の祭卓には神位を奉じた。

     それで宗は宗廟(そうびょう)の意となる。

     卜辞に大宗・中宗・小宗、また大乙(だいいつ)の宗・祖乙(そいつ)の宗など

     の名がみえ、祖霊の祭祀(さいし)が盛んであった。

     周に至って宗法制(そうほうせい)が行われ、本宗・小宗の本支の制が定まっ

     た。

     金文には宗室・宗子・宗祠・宗社・多宗などの語がみえ、その祭器を宗彝(そう

     い)という。

     周の国都のことを宗周(そうしゅう)というのは、もと宗廟のある周都の意であ

     るが、のち宗法的な観念を加えて、百姓の宗という意味に転じたものであろう。

     また徳望・技能をもって人の崇敬を受けるものを宗師・宗匠といい、教学の本旨

     のあるところを宗旨(そうし)、信教の上では宗旨(しゅうし)という。

     みな本宗・宗室の意よりの転義である。

(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より

「宗」は祖先を祭る廟の屋根を表す「宀」と祭卓を表す「示」で構成されている字なので、

「宗廟」の意味になるのですね。

そして、そこに祭られる祖先の霊の意味から「本宗や宗室」のような親族関係での意味に

使われていたのですね。

のちに宗教関係で「宗派や宗旨」のように使われるのですね。

余談ですが・・・

字統の最後の方で「宗旨」の読みの話が出てきますが・・・

「礼拝」の読みに方も二通りあるのをご存知ですか?

「らいはい」・「れいはい」この二つの「礼」の読み方は呉音と漢音だそうです。

古い時代に日本に渡来した仏教では「呉音」の「らいはい」と読む・・・

新しい時代に渡来したキリスト教などでは「漢音」の「れいはい」と読むそうです。



さて今日の一枚は・・・


写真がないので・・・写真のないときの猫頼みです。

お姉さん猫のモモです。

ちょっとご不満のようです。

ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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