新*今日の漢字* 「処」
起きたときは降っていなかった雨が降り出しました。
昼間は雨が降り続くそうです。
では・・・
新*今日の漢字*
「処」 音読み ショ 訓読み ーーー
画数 5画 部首 几(つくえ)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 もとの字は處に作り、虎(こ)と几(き)とを組み合わせた形。
虎(とら)が几(腰かけ)に腰かけている形である。
虎は虎の皮を身につけた人で、戦争に先だって、虎の皮を着けて戯・劇などの
戦勝を祈る模擬(もぎ)儀礼を行うことがあったが、その儀礼を行う人が腰かけ
ている形である。
いかめしく装って腰かけていることを処という。
金文には「宗室(そうしつ(廟(みたまや)))に處(を)る」のように用い
る。
それで「おる、聖所におる」の意味となり、さらに「おるところ、ところ」の
意味となり、「おく、すえる、あつかう、きめる」などの意味にも用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 旧字は處に作り、虎(こ)と几(き)とに従う。
虎形のものが几(腰かけ)にかけている形。
虎はおそらく虎皮を被(かぶ)って、戯劇などの神事的な所作を演ずるもので
あろう。
[説文]十四 に処を正字とし、「止(とど)まるなり、夂(ち)・几に從ふ。
夂(足)、几を得て止まるなり」(段注本)とし、重文として處を録するが、
金文の字形はすべて處に作り、處が正形である。
虎頭の形をもつ字には、戯・劇など軍戯に関する字が多いが、處はその虎頭の神
の倨然(きょぜん)たる姿を写したもので、そこは人の処(お)るべきところ
ではない。
金文の[井編鐘(けいへんしょう)]「疐(なが)く宗室(そうしつ)に處(を)ら
ん」、[叔夷鎛(しゅくいはく)]「禹(う)の堵(と(水土を治めた地))に處
る」はいずれも聖所に処る意に用いる。
[左伝、襄(じょう)四年]「民に寢廟(しんべう)有り、獸に茂草有り、各々
其の處(を)る攸(ところ)有り」とは、霊の安んずるところをいう。
所は神位のあるところ、戸とは神の入る戸棚の片開きの扉の形である。
所は名詞的、処は動詞的な語で、居・安・定の意がある。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「処」のもとの字は「處」と書いたのですね。
そして「處」は「虎が几(腰かけ)に腰かけている形」だったのですね。
この虎は「虎の皮を身につけた人」で戦争の前に戦勝を祈る儀礼を行う人だったのですね。
そして「おる、聖所におる」という意味から、「おるところ、ところ」の意味となり、
「おく、すえる、あつかう、きめる」の意味にも用いるのですね。
さて今日の一枚は・・・
上の孫以外は怖いものを知らずのびのび育っている末っ子猫のいちごです。
ドーンと大きい姿を撮ったつもりでしたが・・・伝わらないようです。
モモも骨格は大きい方ですが、長年ダイエット用のカリカリを食べてしなやかな猫の姿に
なっています。
いちごもダイエット用のカリカリを食べているのですが・・・
骨格・筋肉と共に、体脂肪も大きく育ってしまったようで・・・
そろそろ行く年一回の予防接種の時の体重が心配です。
ちょっと鋭い目は、ぐっすりと寝ていたのにカメラを持って近づいたために目が覚めて・・
「なに撮っているのよ!」と昔のギャグのような反応をしているところです。
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