新*今日の漢字* 「純」
体調不良だった下の孫も元気になり、学校へ行きました。
では・・・
新*今日の漢字*
「純」 音読み ジュン 訓読み ーーー
画数 10画 部首 糸
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は屯(とん)。
屯に旾(しゅん(春))音がある。
屯は織物の縁(へり)の糸を結びとめた房飾りの形で、そこで屯(とど)まる
の意味がある。
屯は純のもとの字で、純は織物の糸のとどまるところ、縁(へり)飾りをいう。
金文にみえる賜与に「玄衣(げんい(黒色の衣))ふつ(黻の左側)屯(じゅ
ん)」を賜うことが多く、 ふつ(黻の左側)屯は黻純(ふつじゅん)、縫い
とりがあり縁飾りがついている衣で、儀礼用の礼服である。
また金文には、屯を純粋(まじりけのないこと)の意味に用いている。
のち屯は「あつまる」、純は「まじらない、完全な、すべて、もっぱら」の意味
に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は屯(とん)。
屯は織物の糸の末端を結びとめた形で、へりかざりをいい、純の初文である。
[説文]十三上 に「絲なり」と訓し、屯声とするが、屯がその初文、純はその形声
字である。
金文の賜与に「玄衣(げんい(黒色の衣))ふつ(黻の左側)屯(じゅん)」を
賜うことが多く、ふつ(黻の左側)屯は黻純(ふつじゅん)。
純とは縁に糸飾りをつけること、すなわち総飾(ふさかざ)りである。
また純粋の義に屯を用い、金文の[伯(はく)しゅう(冬+戈)き(皀+殳)]
「德を秉ること共屯(きょうじゅん)」とは恭純、純徳の意。
縁飾りには黒を用い、[儀礼(ぎらい)、既夕礼(きせきれい)]「緇純(しじゅ
ん)」の[鄭玄注(じょうげんちゅう)]に、「衣に飾るを純と曰ふ」、[礼記(らい
き)、祭統]「君、純冕(じゅんべん)して阼(そ(階))に立つ」の[疏(そ)]に
「純も亦(また)緇なり」とみえる。
純一無雑の意よりして、純潔・純粋・純正・純玉、また純熟・純孝・純儒のよう
にいう。
金文に「屯魯(じゅんろ)」「屯叚(じゅんか)」などの語があり、字はみな屯
の字を用いている。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「純」のもとの字は「屯」だったのですね、今の感覚では意外な感じがします。
そしてその「屯」は「織物の縁の糸を結びとめた房飾り」の意味だったのですね。
のちに屯は「あつまる」、純は「まじらない、完全な、すべて、もっぱら」の意味となった
ようですね。
さて今日の一枚は・・・
ママさんのご実家では孔雀を飼っているそうで・・・
秋の収穫物と一緒に送られてきた孔雀の飾り羽です。
え~!抜いちゃったの?と思いきや・・・
この飾り羽は恋の季節が終わると抜けてしまうそうです。(今調べました)
孔雀は私の大好きな仏教の世界では毒蛇を食べるということで・・・
仏教の三毒「貪(とん(むさぼり))瞋(じん(いかり))癡(ち(ぐち))」消滅させる
と考えて、「孔雀明王」という仏様まであります。
余談ですが・・・
私のというか、私たち姉妹の七五三の着物の模様は孔雀の羽でした。
どうでもよいこととみるか、ご縁とみるか・・・ご縁とみたい私です。
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