新*今日の漢字* 「除」
二日間お休みしてしまいました。
昨日見せてもらった、甥っ子の家は私が欲しいアイテム満載の善い家でした。
では・・・
新*今日の漢字*
「除」 音読み ジョ ジ 訓読み のぞ(く)
画数 10画 部首 阝 (こざとへん)
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は余(よ)。
余に徐(じょ(やすらか))・叙(じょ(敍。のべる))の音がある。
余は把手のついている大きな針。
この針を呪具(じゅぐ)として使用し、土中に刺して地下にひそむ悪霊を取り
除く。
そのようにして悪霊を祓(はら)い清めた道を途という。
ふ(𠂤にもう一つ口のような形が付く)はもと(左側に縦画1本そこに上部が平ら
な三角を三つ付ける)とかき、神が天に陟(のぼ)り降りするときに使う神の梯
(はしご)の形。
その前の地に大きな針を突き刺して邪気を祓い清めること、「はらう」ことを除
という。
そのようにして邪気を祓って神を迎える裁断を作ることを「壇を除す」という。
祓い清めるの意味から、古いものを取り除く意味となる、またすべて「とりのぞ
く、とりさる、のぞく」の意味となる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は余(よ)。
余に徐(じょ)・叙(じょ(敍))の声がある。
余は把手のある大きな針。
之を呪具(じゅぐ)として、祓除(ふつじょ)を行う。
[説文]十四下 に「殿陛(でんぺい(きざはし))なり」としるが、階除の意の字
は初義ではない。
[段注]に祓除の義の転義とし、[説文通訓定声]にはそれを仮借義とするが、諸説
みな誤る。
字の本義は祓除の意で、余がその呪儀に用いる呪器であることは徐・途・叙な
ど、余に従う字の形義によってそれを知ることができる。
除は ふ(𠂤にもう一つ口のような形が付く(阝 ))に従う字で、ふ(𠂤にもう
一つ口のような形が付く)は神の陟降(ちょくこう)する神梯(しんてい)を
いう。
そのところに祓除を行うことを、「地を除(ぢょ)す」といい、邪気を除去する
意。
神を迎える祭壇や盟誓の事が行われた。
[左伝、昭十三年]「諸侯に命ずらく。日中に除に造(いた)れと」の除とは、その
祭壇の意。
すべて出入のところを祓(はら)うことを除という。
殿陛の義は後起の義。
除去の意よりして除外・叙任・除夕のように、旧を捨て新を迎える意となり、
歳末を除歳という。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「除」に含まれる「阝」は神様の使う梯子だったのですね。
そして「余」は「把手のついた大きな針」なのですね。
「神様の使う梯子の前を把手のついた大きな針を刺して地下にひそむ悪霊を取り除く」形が
「除」だったのですね。
祓い清めるの意味から、古いものを取り除く意味となり、すべて「とりのぞく、とりさ
る、のぞく」の意味になるのですね。
さて今日の一枚は・・・
孔雀の飾り羽の目玉模様です。
ここだけでなく羽の先の方は光の加減で玉虫のように青みどり色に輝きます。
夜中に末っ子猫のいちごに襲われるらしく、朝起きると花瓶が倒れていて羽が1個2個・・・
別の場所に落ちています。
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