新*今日の漢字* 「宣」
昨晩京都から帰宅しました。
短い時間でしたが、京都を満喫し、素敵なお仲間と会うことができました。
苦手だった漢字を勉強して良かったな~と思います。
またいつもの日常が始まります。
では・・・
新*今日の漢字*
「宣」 音読み セン 訓読み ---
画数 9画 部首 宀(うかんむり)
では常用字解で調べてみましょう。
会意 宀(べん)と亘(せん)とを組み合わせた形。
宀は祖先の霊を祭る廟(みたまや)の屋根の形。
亘は半円形のものをいうことが多く、そのような形の室を亘室という。
宣はもと宣室という室の名である。
殷王朝最後の王である紂(ちゅう)は宣室で殺された。
周代の金文「虢季子白盤(かくきしはくばん)」に、宣室において
けん(犭 +嚴)狁(いん)(匈奴族(きょうどぞく)の古名)を伐って献馘(け
んかく(敵将の首を献上すること))の礼が行われたことが記述されている。
宣室は裁判や儀礼の行われる場所で、そこで発令されるものが宣言(広く一般に
向かっていうこと)・宣布(せんぷ(広くのべ知らせること))とされ、宣は
「のべる、のたまう」の意味となり、のち「あきらか」の意味にも用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 宀(べん)と亘(せん)とに従う。
宀は廟屋の屋根の形。
亘は半円形のものをいうことが多く、そのような形の室を宣室という。
[周礼(しゅうらい)、考工記、車人]に「半矩(はんく)、之(これ)を宣と謂
ふ」とあり、亘の形が渦巻形で示されているのは、その内部構造を示すものと
みられる。
[説文]七下 に「天子の宣室なり」とあり、漢にも未央殿(びおうでん)前に宣室
のあったことが、[三輔故事(さんぽこじ)][三輔黄図(さんぽこうず)]などに
みえる。
古くは獄を圜丘(えんきゅう)に治めたとされるが、[史記、賈誼(かぎ)伝]に
「孝文(かうぶん)帝、方(まさ)に釐(き(祭祀(さいし)の余肉))を受け
て宣室に坐す」とみえ、それは裁判や獄治に関する施設であったらしい。
・・・中略(文献例)・・・
おそらく古くから軍事や獄訟のことが行われるところで、そこで発令されるもの
が、宣言・宣布の意となり、宣明・宣撫の意に展開するのであろう。
宣字の従う渦巻状の形は古代の迷宮のような獄舎の構造を想(おも)わせるもの
がある。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「宣」は「宀」と「亘」の組み合わせでできているのですね。
「宀」は「祖先を祭る廟の屋根」で「亘」は「半円形のもの」を表しているのですね。
この半円形の室を「宣室」というのですね。
またこの「宣室」は「裁判や儀礼の行われる場所」だったようですね。
そこで発令されるものが「宣言・宣布」の意味となり、「宣明・宣撫」の意味に展開する
ようですね。
意味としては「のべる、のたまう」の意味となり、のち「あきらか」の意味に用いるのです
ね。
さて今日の一枚は・・・
知恩院のライトアップでの一枚です。
穏やかな水面に写る紅葉があまりきれいなのでパチリ!
いつも仏様に心癒されていますが、このような風景も心癒されますね。
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