新*今日の漢字* 「奏」

今日は娘たちの結婚記念日ということで昼近くから外孫を預かります。

朝、遊びに来た下の孫にそのことを告げると・・・

「いつ来るの?」「もう来るの?」と時計を見ながら大騒ぎをしています。

ではその前に・・・

新*今日の漢字*

「奏」 音読み  ソウ    訓読み  かな(でる)

    画数   9画    大

では常用字解で調べてみましょう。

  会意 丰(ほう)と そう(关の上部が八)の省略形とを組み合わせた形。

     丰は神の憑(よ)りつく(乗り移る)上に伸びた木の枝。

     そう(关の上部が八)は両手でものを捧げて献上する形であるから、奏は神

     に捧げる形で、もと音楽をかなで、神にすすめるの意味であろう。

     [礼記(らいき)、玉藻(ぎょくそう)]に「奏して食す」と、奏楽(音楽をかなで

     ること)したのちに饗食(きょうしょく(会食))するとある。

     神事の前後には奏楽することが通例であった。

     古い文献には、儀礼の前後に金奏するとあるが、金奏とは神を降(くだ)

     し、神を送るときに鐘(かね)を鳴らすことである。

     音楽を「かなでる」の意味のほかに、のち神前や尊貴の人に「もうしあげ

     る、もうす」の意味に用いる。

(白川静 常用字解 平凡社)より

次に字統を調べてみました。

  会意 奉の上部と そう(关の上部が八)の省文とに従う。

     上部は奉の上部と同じくものを奉ずる形。

     下部の天の形は そう(关の上部が八)の省文で、物を奉じて進める形。

     紙に奉進する意を示す字である。

     [説文]十下 に「奏進するなり。夲(たう)に從ひ、廾(きょう)に從ひ、

     てつ(艸の右側の形)に從ふ。てつ(艸の右側の形)は上進の義なり」と

     する。

     夲も[説文]十下 に「進み趣(おもむ)くなり」と訓する字であるが、奏の字形は

     そのように分析しうるものではない。

     また[説文]は重文として古文二字を録するが、それらは本来の形象を示すものと

     しがたいようで、続添のおそれもある。

     [詩、商頌(しょうしょう)、那(だ)]の[鄭玄戔(じょうげんせん)]に

     「奏鼓とは堂下の樂を奏するなり」とあって、奏楽の意とする。

     それが字の原義であろう。

     ・・・中略(文献例)・・・

     楽に限らず、楽舞を献ずることを奏といい、またそれによって祝禱(しゅくと

     う)することをいう。

     それにより上奏・奏言・奏書など高貴の人に奉進する意となり、また功を致す

     ことを奏功という。

     舞楽に合わせて献ずることから湊(あつ)まる、湊集(そうしゅう)の意とも

     なる。

     [詩、大雅、緜(めん)]にみえる「奔奏」は奔走の意で、通用の義である。

(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より

「奏」は「音楽をかなで神に進める意」だったようですね。

のち神前や高貴な人に「もうしあげる、もうす」の意味にも用いるのですね。 


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さて今日の一枚は・・・

  




醍醐寺の弁天堂とその前の池そして風情のある橋です。

こちらも絵になりますね。

そうそう、息子に見てもらったマウスですが・・・

どうやら故障だそうで、今日は孫たちが来ていたので買いに行けませんでしたので、

明日近所の家電量販店で購入してこようと思います。

ケセラおばさんの日々是好日

今日の漢字での常用漢字が終わりましたので・・・ 元々大好きな、空や植物や動物を見つめて行こうと思います。

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