新*今日の漢字* 「誕」
今日は小雨交じりの寒い一日となりました。
昨日誕生日だった外孫にプレゼントを届けに行こうと思ったら・・・
下の孫がお揃いの相鉄グッズを自分で渡したいというので、一緒に届けに行きました。
では・・・
新*今日の漢字*
「誕」 音読み タン 訓読み ---
画数 15画 部首 言
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は延(正の左の縦画と下の横画がつながっている)。
延に蜑(たん(蛋(たん)。海人(あま))の音がある。
[説文]三上 に「詞誕(おほ)いなるなり」とあり、虚誕(事実無根のことをおお
げさに言うこと。でたらめ)・妄誕(ぼうたん(でたらめ))のように、「いつ
わる、あざむく、うそをいう、おおきい」などの意味に用いる。
誕生(たんじょう)・生誕(せいたん)(人が生まれること)のように、「うま
れる」の意味に用いるのは字の意味によるのではなく、[詩経(しきょう)、大
雅、生民]の「誕(ここ)厥(そ)の月を彌(を)へ 先づ生まるること達(た
つ)の如(ごと)し」(月満ちて生れ落ち 羊の子のように安らかに)の句によ
って誕生という成語になったものである。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は延(えん(正の左の縦画と下の横画がつながっている))。
延に蜑(たん(蛋))の声がある。
[説文]三上 に「詞誕(おほ)いなるなり」とあり、でたらめのことを虚誕・妄誕
(ぼうたん)という。
誕生・生誕の意に用いるのは本来の字義でなく、[詩、大雅、生民(せいみん)]
「誕(ここ)に厥(そ)の月を彌(を)へ 先づ生まるること達の如し」から
出た語で、誕は発語であるが、生に連ねて誕生という成語となった。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「誕」は[説文]の解説からいうと「いつわる、あざむく、うそをいう、おおきい」の意味と
なるのですね。
そして「誕生」の意味に使われるようになったのは[詩経、大雅、生民]からできた成語だった
のですね。
今の私たちは「誕」の字を見たら、成語から生まれた「誕生」の意味しか思いませんね。
さて今日の一枚は・・・
ある日の娘の家の近くの開けた場所の空です。
頭上は灰色の雲がありますが、遠くは雲が少なく明るくなっていました。
フェンスの下の方は広い公園になっていて気持ちの良い場所です。
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