新*今日の漢字* 「否」
ご多分に漏れず、息子は今日から仕事です。
12月に「年明けから出張だ」と言っていましたが・・・
今日早速、スーツケースを持って出かけていきました。
では・・・
新*今日の漢字*
「否」 音読み ヒ 訓読み いな
画数 7画 部首 口
では常用字解で調べてみましょう。
会意 不(ふ)と口とを組み合わせた形。
不はもと萼柎(がくふ(花の萼(がく)としべの台))の組み合わせであるが、
その音を借りて否定の「ず」の意味に用いる。
口は「さい」で、神への祈りの文である祝詞を入れる器の形。
祝詞を唱えて神に祈り、神の承諾しないことを否といい、「いな、いなむ、しか
らず、あらず」の意味となる。
[説文(せつもん)]二上 に「不(しか)らざるなり」とある。
金文では否は丕(ひ(おおきい))の意味に用いる。
丕は花の萼柎のしべのふくらみ始めた形が否で、そのしべの台の部分が大きくな
って実の形が加わった形が否で、「おおきい」の意味に用いる。
この丕・否の系列の否は、否定(打ち消すこと。いな)の系列の否ともとは別の
系列の字であろうが、いま否に両方の意味がある。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
会意 不と口とに従う。
不はもと花の萼柎(がくふ)の形であるが、否定の「ず」に仮借して用いる。
口は「さい」、祝禱(しゅくとう)を納める器の形。
神に祈って、神の承諾しないことを否という。
[説文]二上 に「不(しか)らざるなり。口に從ひ、不に從ふ」とあり、諾否の否
の義に解している。
否にはこの否定の意のほかに、丕大(ひだい)の義とみるべき用法があり、同形
にしてまた別の一である。
金文の[善鼎(ぜんてい)]「皇天子の不(ひ)ひ(不+不)なる休(たまもの)
に對掲(たいやう)す」・・(中略文献例)・・・の不ひ(不+不)は、文献に
みえる「丕丕」であり、じはまた[守宮盤(しゅきゅうばん)]に「周師(しう
し(人名))不(ひ)ひ(否+否)」のようにいう。
また否定の義には[師き(左側上下に臼+言、右側犬)き(皀+殳)]に「否善」、
[毛公鼎(もうこうてい)]に「上下(しゃうか)の若否(だくひ)」とあって、
諾否を対文として用いる。
丕大の義は不(花の萼不(がくふ)の形)の華帶(かたい)の肥大する形の丕、
結実を示す否、剖判(ほうはん)を示す ほう(倍のイ無し)のように系列をなす
ものであり、否定の字は祝禱に不を加えた諾否の否であるから、子の両義を区別
する必要がある。
[書、堯典(ぎょうてん)][書、太甲、下]に「否德」の語があり、これは否定の否
を冠した用法である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「否」はもともとは「花の萼柎のしべのふくらみ始めた形」と「神に祈り、神の承諾しない
こと」の二つの系列があったようですね。
「おおきい」と「いな、いなむ、しからず、あらず」の意味があるようですね。
さて今日の一枚は・・・
ある日のプラレールのコースです。
日々作っては片づけられてしまうコースです。
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