新*今日の漢字* 「暮」
みんな出かけて、静かな午前中です。
では・・・
新*今日の漢字*
「暮」 音読み ボ 訓読み く(れる らす)
画数 14画 部首 日
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は(艹の真ん中がつながっていない)に作り、音符は莫(ぼ)。
莫は艸(くさ(草))と艸との間に日(太陽)が沈んでいる形で、「くれる、
ひぐれ、くれ、くらい、おそい」の意味となり、暮のもとの字である。
莫が打消の「なし」などの意味に使われるようになって、さらに日を加えて暮と
なった。
国語では「くらす」とよみ、生活するの意味に用いる。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 旧字は(艹の真ん中がつながっていない)に作り、声符は莫(ぼ)。
莫は草間に日の沈む形で、暮の初文。
[説文]一下 に「莫は日旦(まさ)に冥(く)れんとするなり。日の ぼう
(上下に艸+艸)中に在るに從ふ。ぼう(上下に艸+艸)は亦聲(えきせい)な
り」(小徐本)という。
草原に日が没しようとする形であるから、その下に日を加えるのは繁文である
が、莫が多く否定詞に用いられるようになって、さらに日を加えた暮の字が作ら
れた。
人の晩年も夕暮である。
魏(ぎ)の武(ぶ)帝の楽府(がふ)[碣石篇(けつせきへん)、四]に「烈士
暮年 壯心已(や)まず」の句がある。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「暮」の作られたころの字は「莫」で本来はこれだけで「艸(草)と艸(草)の間に日が沈
む」ことを表していたのですね。
ところが「莫」が打消しの「なし」に使われるようになって、さらに「日」が加えられて、
今使われている「暮」の旧字体になったのですね。
「くれる、ひぐれ、くれ、くらい、おそい」の意味に用いられるのですね。
また日本では「くらす」とよみ、生活するの意味に用いるのですね。
さて今日の一枚は・・・
最近朝早くに鳥の鳴き声がよく聞こえるな~と喜んでいたのですが・・・
写真を撮りに行ったら・・・地面にキンカンが数個落ちていました。
どうやら、キンカンを食べに来ていたようです。
うれしいような、悲しいような・・・
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