新*今日の漢字* 「忘」
柔らかい日差しが差しています。
とけた霜なのか、朝露なのか、日差しにキラキラと輝いています。
では・・・
新*今日の漢字*
「忘」 音読み ボウ 訓読み わす(れる)
画数 7画 部首 心
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は亡(ぼう)。
亡は手足を折り曲げ散る死者の骨の形で、亡(な)き人をいう。
[説文(せつもん)]十下 に「識(し)らざるなり」とあり、「わすれる」の意味
とする。
[詩経(しきょう)、大雅、仮楽(からく)]に「愆(あやま)らず、忘れず、
きう(後ほど写真で)章(しゃう)に率由(そついう)す」(あやまらず、忘れ
ず 古きおきてに従う)とみえる。
[論語、述而(じゅつじ)]に「憤(いきどほ)りを發(はつ)しては食を忘れ
(心をふるいおこして勉学に「熱中して食事をとることを忘れ)、(道を)樂
(たの)しみては以て憂ひを忘れ、老いの將(まさ)に至らんとするを知らず
(老いが訪れようとしていることさえ気づかない)」と、孔子が自分の人となり
について語ったことばがある。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は亡(ぼう)。
[説文]十下 に「識(し)らざるなり。心に從ひ、亡に從ふ。亡は亦聲(えきせ
い)なり」とあり、識とは記憶にあることをいう。
記憶に存しないことを忘という。
金文に字を(左に言+上下に臣+壬)に作り、[献(けん)き(皀+殳)]に「十
世まで わす(左に言+上下に臣+壬)れず」のように用い、列国期以後に至っ
て忘の字形となる。
・・・文献例(孔子・荘子)・・・
[荘子]は孔門中、顔回(がんかい)を好み、[大宗師(だいそうし)]に顔回が坐忘
(ざぼう)の境地を説いて、孔夫子(こうふうし)を驚嘆させた話をのせてい
る。
坐忘とはあらゆる思惟の営みを拒否する、純粋経験的な世界である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「忘」は[説文解字]の頃より今と同じ「わすれる」の意味に使われていたのですね。
さて今日の一枚は・・・
本文で予告した「きう」の字です。
今スマホを調べたら・・・
先日の「うちでのいちご」からラインが入っていまして・・・
紅ほっぺがたくさん採れたそうです。
先日は自分の口には入らなかったので・・・買いに行こうかな~♪
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