新*今日の漢字* 「訳」
今日は下麻生の不動院でだるま市がありました。
「関東の納めだるま市」とよばれているそうです。
最寄りのバス停からいろいろな屋台が並び、本堂近くには数多くのだるま屋が店を出し、
今日は雨降りだったので行きませんでしたが・・・
次のバス停の方へ歩いて行くと植木屋さんや農業用品を販売する店も並びます。
さて、本堂へお参りをして・・・
「火伏のお札」を購入・・・
つぎに「文久銭(火伏せの利益がある銭型の物)」を昨年のものと取り替えていただいて、
最後に昨年のだるまさんを納めて、今年のだるまを購入します。
だるまの購入が決まると、お店の人が火打石を3回打ちながら・・・
「家内安全・家内安全・家内安全」と唱えてくれます。
今年も無事乗り切れそうな気持になって、帰宅をします。
長くなりました、では・・・
新*今日の漢字*
「訳」 音読み ヤク 訓読み わけ
画数 11画 部首 言
では常用字解で調べてみましょう。
形声 もとの字は譯に作り、音符は睪(えき)。
睪は獣の屍体(したい)の形で、その屍体をばらばらに解きほぐすことを釈と
いう。
[説文(せつもん)]三上 に「四夷(しい)の言を傳譯(でんやく)する者な
り」異なった言語を自国語に言い直す人をいう。
ある言語を一つ一つに解体し、別の言語に改めること、他国語の意味を伝える
ことをいう。
中国の周辺には言語の異なる多くの異民族がおり、古くから伝訳(多国語に移し
かえて伝えること)のことが行われ、伝訳の官には[国語、周語]に「舌人(ぜつじ
ん)」の官があり、[周礼(しゅうらい)、秋官、大行人]には「象胥(しょう
しょ)」の官があった。
国語では「わけ」とよみ、言訳(いいわけ(事情を説明して、失敗などの弁解を
すること。申し開き))、内訳(うちわけ(事情。または金銭・物品の内容を
項目別に細かに分けたもの))、訳(わけ(意味))が違うのようにいう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 旧字は譯に作り、睪(えき)声。
[説文]三上 に「四夷(しい)の言を傳譯(でんやく)する者なり」とあって、
異言を通ずることをいう。
[礼記(らいき)、王制]に「東方を寄と曰ひ、南方を象(しやう)と曰ひ、西方
を狄鞮(てきてい)と曰ひ、北方を譯(やく)と曰ふ」とあって、四方によって
その言を異にする。
睪は獣屍(じゅうし)の と(歹+睪)敗(はい)し(ぼろぼろになり)解体
する形。
解体し分散する意があり、繹解(えきかい)する意があって、伝訳に用いるに
ふさわしい字であるが、その他の語意は知られない。
伝訳の職としては、「国語、周語(しゅうご)」に「舌人」の官があり、[周礼
(しゅうらい)、秋官、大行人]人の属に「象胥(しゃうしょ)」の官がある。
中国の周辺には異民族が多く、訳を重ねてはじめて語を通ずるものも多かっ
た。
中国で、わが国の語を伝訳した字書を「日本寄語」のようにいう。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「訳」はもと「譯」と書いていたのですね。
そして[説文解字]の頃から「異なった言語を自国語に言い直す人」を言ったようですね。
中国の周りには異民族が多く訳を重ねて初めて通じる語も多かったのですね。
さて今日の一枚は・・・
雨なの?雪なの?と起きてすぐ新聞を取りがてら玄関を出ると・・・
車の上にうっすらと雪がありました。
ちょっと山沿い?の地域でしょうか・・・
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