新*今日の漢字* 「優」
今日は外孫を預かりました。
ということで、こんな時間です。
では・・・
新*今日の漢字*
「優」 音読み ユウ 訓読み やさ(しい) すぐ(れる)
画数 17画 部首 亻
では常用字解で調べてみましょう。
形声 音符は憂(ゆう)。
憂は喪に服して、頭に喪章をつけた人が哀(かな)しんで佇(たたず)む姿で
ある。
喪に服して哀しむ人のすがたを優といい、またその所作(しょさ(しぐさ))を
まねする者優という。
葬儀のとき、死者の家人に代わって神に対して憂え申し所作を演じた者であろ
う。
二人並んで戲(たわむ)れ演じることを俳といい、滑稽な動作をして舞い歌う
「わざおぎ」、役者を俳優という。
優のうれえ悲しむ姿・動作から「やさしい、しとやか、まさる、すぐれる、ゆた
か」の意味に用いるようになったものであろう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
次に字統を調べてみました。
形声 声符は憂(ゆう)。
憂は喪に服して、頭に喪章をつけた人が愁える姿。
その憂愁にうちしずむ人のすがたを優といい、またその姿をまねるものを優とい
う。
[説文]八上 に「饒(おほ)きなり。~一に曰く、倡(うた)ふものなり」とす
る。
饒(じょう)とは飽食の意で、優の字義にふさわしくない訓である。
[説文]五下 は憂を優の義に解しているので、別に優倡の義を加えているが、優は
憂いの姿態をなすもので、古くは優は、神に対して憂え申す姿態を成したもので
あると思われる。
いわば悲劇役者であったが、のちすべて演戯するもの、俳優調戯(ちょうぎ)を
なす者の意となった。
本来は俳が調戯をなす者の意となった。
・・・中略(文献例)・・・
優はのち俳優・優伶(ゆうれい)・楽人の意に用いるが、優伶のことは、すべて
神事に発している。
優の動作は閑雅優美であることから、天子優渥(ゆうあく)・優詔のように尊貴
の人について用い、また優雅・優長・優柔のように用いる。
字をまた ゆう(忄+憂)に作ることもあるが、憂の字形のうちに心が含まれて
いる。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
「優」に含まれる「憂」は「喪に服して、頭に喪章をつけた人が哀しんで佇む姿」を現して
いたのですね。
そして「優」は「喪に服して哀しむ人のすがた」または「その所作」をいうのですね。
また古い時代には「死者の家人に代わって神に対して憂え申す姿」を「優」と言っていた
ようですね。
なお、「二人並んで戲れ演じる」ことを「俳」といい、「滑稽な動作をして舞い歌う」
「わざおぎ」、役者を「俳優」というのですね。
優のうれえ悲しむ姿・動作から「やさしい、しとやか、まさる、すぐれる、ゆたか」の意味
となるのですね。
さて今日の一枚は・・・
昨年のガーデンシクラメンの花がやっと咲きそうです。
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