新*今日の漢字* 「夕」
今日は昨年から先日までに行われた研修会や修了式のメモ書きをノートにまとめました。
諸先輩方のいろいろな資料も日付別にまとめてバック型になっているファイルにしまいました。
そんなこんなでこの時間です。
それから、今まで「常用字解」を参考に書いていましたが、先輩のご指導で「字統」から
抜粋することにしました。
私自身も眼鏡とルーペを使用しながら、難しい表現を理解するのは大変ですが、
これも日々の勉強と努力していきたいと思います。
では・・・
新*今日の漢字*
「夕」 音読み セキ 訓読み ゆう
画数 3画 部首 夕(た ゆうべ)
象形 夕べの月の形。
[説文]七上に「莫(くれ)なり、月の半ば見ゆるに従ふ」と半月の象とする。
卜文の夕の字は時期によって月の字形と互易しており、中に小さな縦の線を
加えるときと、加えていないときとがある。
古く朝夕(ちょうせき)の礼とよばれるものがあって、朝には日を迎え、
夕には月を迎えた。その礼を大采(たいさい)・小采という。
金文に「夙夕(しゅくせき)を敬(つつし)む」という語がみえ、
政治の大本を意味する。
その朝夕の礼のとき、政務がとられたからであった。
中略
卜辞に卜夕(ぼくせき)とよばれるものがあり、王のために
「今夕(とが)亡(な)きか」と卜する。
また、邑人や師旅の震驚を卜する例もあり、夕は一種の危機的な時間と
考えられていたようである。
後略
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
甲骨文字を見ることができなかった許慎はその形から「夕方の月」と判断しましたが、
甲骨文字からひも解いた白川先生は「朝に日を迎え、夕に月を迎える朝夕の礼」が、
政治の大本であり、当時の人たちには夕は一種の危機的な時間と捉えていたことも導き出しました。
そう言えば、私の大好きな平安時代も「夕暮れ時は逢魔が時」というような表現があり、
街灯のない時代に急に暗くなった夕方には魔物に出会ってしまう時間というような、「恐れ」の
思いあったようです。
これは不確かなことですが、「たそがれ」は急に暗くなって出会った人が良く見えずに
「たれそかれ(あなたはだれ?)」から始まったと表現したした人もいます。
では今日の一枚は・・・
シランです。
相当古い話ですが、高校生の時、友達の家に咲いていて、ずっと欲しいと思っていた花です。
我が家では地面に植えると草と一緒に刈り取られる恐れがあったのですが・・・
刈り取る人が「植えても良い」と言ってくれたので、長年入っていた植木鉢から引越しをしました。
どのぐらい長年かというと・・・プラスチックの植木鉢が根っこの力で変形していました。
昨年植えたミョウガと今年植えたブルーベリー3本と万年青(おもと)そしてシラン。
はてさて、数年後の生息状況はどのようになっているのか、楽しみでもあり、心配でもあります。
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