新*今日の漢字* 「赤」
金赤という言葉をご存知ですか?
ガラスのきれいな赤い色は金属の「金」を溶かして色を出すそうです。
とんぼ玉作りに必要ないろいろな色の基本的なガラス棒の中で、
一番値段が高いのがこの金赤です。
では・・・
新*今日の漢字*
「赤」 音読み セキ シャク 訓読み あか あか(い らむ らめる)
画数 7画 部首 赤
会意 大と火に従う。 大は人の正面形。赤は人に火を加えている形である。
「説文」十下に「南方の色なり。大に従ひ、火に従ふ」とするのは
大を大小の意味とするものであろう。
卜文金文の字形は火光を浴びている人の形であるが、焚殺の意ともみえず、
火によって人の穢(けが)れを祓(はら)う古儀があったものかと思われる。
おそらくこの修祓(しゅうふつ)によって、その罪科は赦免されるのであろう。
赤に攴(ぼく)を加える形が赦である。
[周礼(しゅうらい)、秋官]に「赤ふつ氏」また「せん氏」の職があり、
薫・焚など火を用いて、禍害を防ぎ清める儀礼を掌(つかさど)る。
赤ふつという語が、赤が修祓の儀礼であり、赦免のためのものであることを
示している。
これによってすべてが祓い清められるので、赤心・赤忠のように純一であること、
赤貧・赤地・赤手のように一切空であることを意味する。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
まずは「赤ふつ氏」の「ふつ」は「祓」の示す偏が無いものでしたが変換できませんでした。
次の「せん氏」の「せん」は「前の下に羽」が書いてありましたが、
こちらも変換できませんでした。
ではつぎに言葉の説明をしましょう。
周礼:儒家が重視する経書で、十三経の一つ。
赤心:嘘いつわりのない、ありのままの心。
赤忠:(見つかりませんでした。)
赤貧:きわめて貧しくて、何も持っていないこと。
赤地:草木の全く育たない土地。また、干魃(かんばつ)などのために作物の枯死した土地。
赤手:手に何も持っていないこと。何の武器も持たないこと。
調べれば調べるほど色としての「赤」から遠くなってしまう感じですね。
では今日の一枚は・・・
金赤のとんぼ玉です。
中心に金赤のガラスを巻いて、外側にスキガラスと言われる透明なガラスを巻き、
右側のくすんだような色合いは金箔を入れ、表面にくぼみをつけたとんぼ玉です。
0コメント