新*今日の漢字* 「川」
昨日の雨も上がり、今日は小学生の内孫の運動会でした。
午前中、「かけっこ」と「ダンス」を見て帰宅しました。
では・・・
新*今日の漢字*
「川」 音読み セン 訓読み かわ
画数 3画 部首 川
象形 水の流れる形。
「説文」十一下 に「貫穿(かんせん)して通流する水なり」とあり
穿(せん)の声をもって説くが、川の古音はおそらく巡(じゅん)・
順(じゅん)の声と近いものであったと思われる。
[詩、大雅、雲漢(うんかん)]に焚(ふん)・薫(くん)・聞(ぶん)・遯(とん)と
韻している。
国語のつ・ツの字源と考えられている字である。
「説文」のいう穿(せん)の音は、おそらく漢代の音であろう。
川の初文とされる「巛(こん)」または乾坤(けんこん)の坤の字が用いられ、
漢碑(かんぴ)にみな「巛」に作る。
「巛(こん)」は川と同字とする説もあるが、
声義ともに異なる字である。
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
う~ん難しいですね。
センという音読みは「貫穿(かんせん)して通流する水なり」の穿(せん)の音だと
説文解字では言っているが、巡(じゅん)・ 順(じゅん)の音に近かったと思われる。
ここまでは、という事ですね。
問題は次ですよね、[詩、大雅、雲漢] これは詩経の大雅の中の雲漢の中の5個目のかたまりの文に
旱既大甚、滌滌山川。
旱魃為虐、如惔如焚。
我心憚暑、憂心如熏。
群公先正、則不我聞。
昊天上帝、寧俾我遯
問題の「川・焚・薫・聞・遯」の5個の文字が出ていました。
よく、韻を踏む、とか、押韻とか言う技法があり「同一音または類音をもって韻を踏む
修辞法。」だそうで、この事を言って いると思われます。
今の読みでは違う音でも古い時代の韻が同じものがあるそうで、当時の音(読み)は
この5個の漢字は同一または類似する音であったという事ででしょうか。
難しいので、常用字解を見てみました。
「象形 流れている水の形。三すじになって流れている水の形で、勢いよく流れる
大きな水の流れをあらわしている。川(せん)という音は穿(せん(うがつ))と関係があると
いわれるが、巡(めぐる。巛(せん)は川)・順(したがう)は川を要素として字形のうちに
含むものであるから、音・意味の関係からいうと、巡・順の字と関係があろう。
平仮名の「つ」、片仮名の「ツ」は川(せん)の古い音から出た字である。」
ちなみに、字統では「巛(こん)」常用字解では「巛(せん)」の読みになっていましたので
そのまま書き込みました。
日本語も漢字も難しいですね、でも日々勉強、がんばります。
では今日の一枚は・・・
昨日フクの乱入でぼやけてしまったハナキリンの花です。
小さくて可憐な花ですが、茎はトゲがたくさんある植物です。
以前窓辺に置いていたのですが、猫に蹴落とされてまっすぐに立っていた茎が一部曲がって
格好の悪い盆栽のような格好になっています。
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