新*今日の漢字* 「先」
今日も今日とて、小学2年生と幼稚園の年中の孫たちは
朝から遊びに来ては喧嘩をしたり、はしゃいだり、賑やかな一日です。
では・・・
新*今日の漢字*
「先」 音読み セン 訓読み さき
画数 6画 儿(ひとあし にんにょう)
会意 之(し)と人(じん)とに従う。
之は趾(あしあと)の形。
これを人の上にしるすのは、見・望・聞などの字の初形が
目や耳を人の上にしるして、その主とする行為を示すのと同じで、
先は先行の意を示す。
中略
先行は一種の道路儀礼である。
卜辞に先行を卜する例が多く、軍行のとき人を除道のために先行させて、
その安否を確かめることが行われている。
中略
先行のためには衆人・供人のような身分の低いもの、
または望乗(ぼうじょう)のような特定の職能者を用いている。
先駆のような役割である。
中略
省は眉飾りを目で巡視する意、導は異族の者の首を携えて行く意の字で、
先行とはそのような除道の意味をもつ行為である。
後略
(白川静 新訂 字統(普及版) 平凡社)より
やはり難しく、しかも長かったので「略」ばかりになってしまいました。
では常用字解も見てみましょう。
会意 止と人(儿)とを組み合わせた形。
止は足あとの形で、古い字形は之(し(ゆく))と同じで、
ゆくの意味となる。
人の上に止を加えて、行くという意味を強調し、先行(他より先に行くこと、
先頭を行くこと)の意味となる。
殷代には異族の人を先行させて道路の安全を確かめる儀礼があった。
未知の地には邪霊がいると考えられ、道路を祓い清める儀礼が行われたことは
途・道などの字によって知られる。
先行の儀礼をいう先は、のち「さき、まえ、さきに、まず」の意味となり、
その意味を時間の関係に移して、「むかし、以前」の意味となり、中略
また未来のことについても、先見(将来のことを見通すこと)・先知
(前もって知ること)のようにいう。
(白川静 常用字解 平凡社)より
元々は人より前に行く形が「先」という事ですね。
その先行の例として書かれた「省」や「導」の除道の方法は興味深いですね。
のちにいろいろと展開して昔だったり(先人・先祖)未来だったり(先見・先知)をあらわす文字と
なったようです。
では今日の一枚は・・・
この花をご存知ですか?
葉も写っているので、分かってしまいますね、「ユキノシタ」です。
花びらが「大」の字になっています。
家の前の狭い庭と柿畑の間の崖に生えています。
崖が崩れないように増やしていますが、今年はなんと柿畑にまで進出していました。
ものすごい、生命力です。
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